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多様性は結構重要っぽいぞ

多様性とかダイバーシティという言葉をビジネス系の記事とか動画でよく見かけますが、確かに結構重要かもしれない。

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今大学生向けに週に2〜4回程度で、入門レベルのIT技術講義をしています。
曜日によって受講している参加者が違っていて、男女比率が曜日によって結構異なります。
男性が多い日もあれば、女性が多い日もある。
講義中にグループワークをすることもあるのですが、男女比率のバランスが良いグループばかりの日もあれば、男性だけのグループがある日や女性だけのグループがある日もある。

それぞれのグループを観察をしていると、なんとなく男女のバラスが良いグループの方が冷静で良い意見が出やすく、ワークもスムーズに進められている気がします。
逆に同性だけのグループだと、なんとなく冷静さが欠けていて自由奔放な振る舞いになり、あまり話を聞かずに自分たちの思い込みだけで突き進む傾向があるように感じている。

もちろん個人差があるので一概には言えません。
リーダー的な振る舞いをできる人がいるか、話すのが好きな人がいるか、積極的な人がいるかどうかなど、様々な要員でグループの空気感は全く別物になるし、ワークの内容によっても変わってくる。
知識やセンスがものをいうワークは、男女比はあまり関係なく、グループ内にできる人がいるかどうかが大きなポイントになる。

ただ、シンプルにみんなで意見を出し合いながら協力して進めていくようなワークについては、やはり男女混合のグループの方が有利になっている感があります。

これは私の勝手な推測ですが、おそらく男女混合のグループになると、お互いに多少気を使いながら、認められたい、評価されたいという意識が働いて、冷静な思考になっているのではないかと思います。

逆に同性同士だとあまり気を使わずに会話することができるので、自由奔放で思いついたままの言動になってしまうのかもしれません。
同じ大学生同士で学年もほぼ同じ人ばかりなので、立場が同じなだけに気を使わないというのも一つの要因かもしれません。

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この様子を見ていて、多様性が重要と言われるのはそういうことか、と思いました。
仕事上での会議などに置き換えると、男性ばかり、あるいは女性ばかりの社員同士での会議よりも、男女比が同じくらいの割合で人を集めて会議をした方が明らかに意見が充実しそうです。

男女比のバランスも結構重要でしょう。
男性ばかりの中にポツンと1人だけ女性がいたとしても、男性の意見に圧倒されて女性は何も言えなくなってしまいそうです。
もちろん逆も同様。
半分とまではいかなくても、それぞれが意見を言いやすくなるようなバランスの人数比率になっていることは多分かなり重要。

ここでは性別だけの視点で書きましたが、幅広い視点から意見を集めるという意味では、生まれた地域や学生時代にやっていたことなど、育ってきた背景が異なる色々な人が集まった方がより面白くなりそうと、今やっている講義を通して感じました。

多様性が重要という言葉だけが一人歩きしていて、どう重要なのか実感として分かりにくい部分がありましたが、新しいビジネスを考える時や、既存のビジネスの改善策を考える場合などにおいて、確かに多様性は結構重要かもしれない。

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