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今年の新入社員研修の目標

業務系エンジニアからプログラミング講師に転職して今年で4年目。4月からは3ヶ月間IT企業向けの新入社員研修が始まります。新入社員研修の講師をするのもなんやかんや4回目になります。今この記事を書いているのは2月の下旬で、研修が始まるまでにはまだあと1ヶ月以上ありますが、なんだかんだあっという間に時間が過ぎ、例年の如くパタパタしたまま始まっていくのだろうなと思います。

今年の研修で意識しようと思っていることは以下の3つです。
・雑談の時間を増やす(雑談力アップ)
・ソースコードレビューの強化
・自分自身が開発を楽しむ

新人研修の期間は、多くの時間を研修の時間で拘束されるし、報告書の作成などもあって体力的に結構キツかったりもします。それでも、4回目ともなるとある程度ノウハウも蓄積されて慣れてきます。大変とは言えやっている内容は毎年同じなので、自分の中で少しマンネリ化しているところがあります。なので自分自身が楽しんで研修を実施できるように、新しい試みも取り入れて色んなことを試してみようと思っています。

これまでの新人研修

私が初めて研修で講師をした時は、何もかもが初めてで右も左もわからない状態だったので、全てのことが一杯一杯でした。ですが一方で全てが新しい学びでもあったので、経験としてはとても有意義なものでした。

2回目の研修では、1回目の研修で学んだことをフル動員して、自分の理想をイメージしながら研修を実施しました。まだまだ足りないところは色々とありましたが、ある程度自分のイメージ通りの研修になり、その上で色々と学べることもありました。

3回目(昨年度)の研修では、年明けに新型コロナウィルスが登場したことで、研修の運用に大きな影響が出ました。Zoomを導入して初のオンライン講義を実施しました。研修3回目ともなれば講義をすることにはある程度慣れているのですが、オンラインだと勝手が違ってくるので、色々と試行錯誤が必要でした。ですがその分、自分の中で新しいノウハウが蓄積され、できることが増えたので、非常に良い経験でした。

そんなこんなでこれまでは毎年新しい学びがありましたが、ある程度研修をすることに慣れてきた今、新しい学びを得るには自分から目標を設定する必要がだと思ったので、3つのテーマを設けることにしました。それが先にあげた3つの目標です。

これからの新人研修

今まで、新人研修を実施するときには、
・研修生に何を伝えるか
・講義をいかに分かりやすくするか

という2点を重視してきました。
ただ、「何を伝えるか」に関しては、私が研修期間中に研修生に伝えたいことはnoteにアウトプットしていつでも読める状態にしてきました。講義内容に関しても、去年から動画を作成し初めてYouTubeに色々とアップしてきたし、ブログにも色々と書いてきました。動画やブログを使っていつでも予習や復習ができることを考えると、リアルタイムで講義する際の分かりやすさを今まで以上に追求することのメリットはなくなってきたように感じています。そうなると、今年の研修で意識すべきはきっと他にあって、行き着いたのが「雑談」「ソースコードレビュー」「自分が開発を楽しむ」の3つでした。

雑談力アップ

伝えたいことはnoteやブログに書いてある。講義内容もYouTubeやブログにある。そうなると研修で力を入れるべきは研修生との雑談になると思います。雑談をして信頼関係を築ければ、講義内容についての質問もしやすくなるし、伝えたいことも伝わりやすくなる。講義も、雑談をベースにしながらテキストに載っていない内容を話したり、個人の経験から話せることを多く話して色んなことを学んで欲しいと思う。

最近、去年の新人研修の教え子たちと話す機会があり、その時に「何気なく話した内容が意外と業務で活かされている」と言ってくれた人がいました。結局、私が教えた内容でどの内容が現場の仕事で役に立つかは誰にもわからなくて、「たまたま話した内容が、たまたま役に立った」という感じなんだと思います。そう考えると、やはりたくさん雑談をすることが大事なんだろうな、と思います。雑談を楽しむのは今までも意識してきたことではありますが、これまで以上に意識していきたいところです。いまだに人見知りで自分から雑談をふるのは得意ではないので、ここで克服していきたい。

ソースコードレビューの強化

これは、正直物理的にかなり難しい。研修では非常に多くの演習問題や課題がある。10〜20人の研修生に対して、講義の合間をぬってソースコードを確認して1人1人コメントを付けていくのは時間的にかなり厳しい。講師があと2人くらいいなければどうにもならないかもしれない。ただ、プログラミングの知識を得るだけであれば、テキストや動画を使えば1人でも学ぶことができる環境にあるなかで、プログラミングに特化した講師が常駐していることの意味を考えると、ひたすらにソースコードレビューをしてフィードバックを与えていくことが、プログラミング力強化の近道になるように思います。例年、もっとレビューをしたいとは思いつつあまりできていないので、今年は今まで以上にレビューを強化する年にしていきたいです。

自分自身が開発を楽しむ

研修、というか教育は、相手が興味を持ってやる気を出してくれればそれで8割くらいは成功したと言っても過言ではありません。興味を持ってやる気があれば教育者が教えなくとも、自分から進んで学習をしてくれます。どうすれば研修生がプログラミングに興味を持ってくれるのか、よく考えますが、結局のところ興味を持つようになるきっかけは人それぞれで、明確な方法論はありません。結果、自分自身が楽しみながらプログラミングしている姿を見せるのが最も効果的かもしれない、というのが今時点の結論です。もちろん研修期間中は研修生を成長させることが一番優先すべきことで、自分自身が開発に夢中になり過ぎてそこを疎かにするわけにはいきませんが、自分がプログラミングする時間も作り、開発を楽しもうと思う。


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