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「本質を考える」2020年度の新入社員に伝えたいこと

4月に入り、今年度から晴れて新入社員となり、新しい環境でこれから働き始めるという人も多いでしょう。

私は来週から新入社員向けの研修を実施することになります。

研修が始まる前は、研修初日、新入社員に対してどんなメッセージを送るか色々と考えます。
これまでも何度か新人研修は実施してきたので、ある程度話すこと、話したいことのネタは色々あるし、何より新人に向けたメッセージはnoteにも色々と書いてマガジンにまとめたので、そこからピックアップして話せば良いかな、という感じもあります。

でも、今年(2020年)に関しては、改めて何を伝えるべきなのかを考える必要がありそうです。

新型コロナウイルスの影響で、日本が、いや、世界がこれまでに経験したことのないような混乱した状況になっています。
この影響がいつまで続くのかは分かりません。
ただ1つ言えるのは、これから先、今までの常識や価値観はガラッと変わってしまう可能性があるという事。
つまり、今ままで知っておくべきとされていた常識や知識は、これから先何の意味も持たなくなる可能性もあるということ。

常識に縛られないような本質を考えることが大事になってきそうです。

ビジネスマナーはこれから先きっと大きく変わる

平日は満員電車や渋滞ラッシュに巻き込まれながら朝9時に出勤して、定時なったら同じように満員電車や渋滞ラッシュの中を帰宅するという当たり前。
コロナが流行したことで、この当たり前は当たり前ではなくなりました。
リモートワークが推奨されるようになり、自宅でもできる仕事は極力自宅で行うようになるかもしれません。

リモートワークが当たり前になった時、「仕事では身だしなみには気を遣いましょう」とか、「身だしなみは足元から」なんてメッセージを伝えたところで何の意味もなさそうです。

雨の日は電車遅延が起きやすかったり、渋滞が起きやすくなるから早めの行動を心がけましょう。というメッセージも、リモートワークになれば意味はありません。

名刺交換の仕方を教えてもらっても、リモートワークで直接会わずに仕事が進められるのなら、名刺を交換する機会はなくなっていくかもしれません。

会社の電話に出るという仕事はこれまで新人の仕事であることが常識でしたが、リモートワークが当たり前になって、テレビ電話でお客さんとやり取りするようになるなら、会社の電話対応というのは必要なくなるかもしれません。

こう考えると、一般にビジネスマナーと言われるようなお作法、いわゆる常識というのは、何かのきっかけで世の中が変わると一瞬にして意味を持たななくなるものがほとんどなのかもしれません。

でも本質は変わらない

ただ、マナーがいらないのかと言われると、そんなことはないでしょう。
マナーは本質的には相手に好かれるためのスキルです。
仕事を円滑に進めるためには、お互いが気持ちよくコミュニケーションを取れることが重要です。
そのために、相手に良い印象を持たれることが大事。
そのためのスキルがマナーです。
詳しくはこちらを。

世の中が大きく変わり、今までの常識や価値観が変わったとしても、「印象が良い人と仕事がしたい」「印象が悪い人とは仕事はしたくない」というような、人間の根本的な感情。
これについては、きっと人間が生物学的に進化でもしない限りなくなることはないでしょう。

今は未来がどうなるのか全く予測がつかないような状況。
世の中が変わってしまう事で不要になる常識ではなく、世の中が変わっても廃れることのない本質的なことを考える力が重要です。

これはきっとマナーに限った話ではないでしょう。
様々な業界で、今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなる状況が出てくるでしょう。
そうなった時、新しい価値を生み出すことができるのは、本質を考えることができる人間だけだと思います。

新人の方々へ

新人の方は、社会経験がない分、意味で常識がまだほとんどないはずです。
それが新人の一番の強み。
常識がないという事は、本質を考えるきっかけが多くあるということ。
混沌とした正解のない状況だからこそ、常識がない新人が本質を考えることで、新しいイノベーションを生み出す可能性があると思います。

人から言われたことを鵜呑みして何も考えなくなる思考停止人間にだけはならないこと。
本質を考えることができる人間になりましょう。

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