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計画という名の呪縛

私は計画(スケジュール)を立てるのが苦手です。
仕事や休日の計画を立てたとしてもそれ通りに行動できたことはほとんどないです。

ただ、仕事だと納期は大事。
なので納期に間に合わせるために事前にざっくりとした計画を立てることはそれなりに大事だと思っています。
だけど、1日単位で細かく計画を立てる必要性は感じていないし、計画通りに物事を進める、みたいなこともあまり重要ではないと思っています。
仕事をする中で計画を立てるのは、期限を設けることで適度なタイムプレッシャーを与え、作業を効率化することが最大の目的と認識しています。

ですが、私の職場には計画を立てることは重要だという価値観を持っている人が多く、おそらく、仕事はできるだけ計画通りに進めなければいけないと思っている人が多い。
私の職場はITエンジニアの教育の事業をしています。
主にプログラミング技術を教えていますが、社会人としての仕事の進め方についても教えます。
その中で計画(スケジュール)の重要性について教えています。
しかし、私自身計画を立てることは苦手だし、計画通り仕事を進めることが大事だと思っていないので、いつも自分の中でモヤモヤを抱えたまま教えているのが現状です。
自分ができないこと、重要ではない事を教えたとしても説得力は感じられないでしょう。

ずっとそんなモヤモヤを抱えていたのですが、先日こんな記事を見ました。

この記事によれば、正しい計画の立て方は性格によって変わるとのこと。
この記事ではまず人の性格を大雑把に「保全型」か「拡散型」の2つに分類しています。
正しい計画の立て方はどちらの性格かによって大きく変わるとのこと。
ちなみに私は完全に「拡散型」でした。

拡散型は、つまらないと思ったものは途中で止めても気にならず、面白いと思ったものはすぐに行動に移すタイプ。
こういうタイプは「日々のタスク」は重圧を感じ、5日おきなど、ある程度余裕を持った期間でノルマを決め、そのノルマを達成できるように自分の中で調整するような進め方が合っているのだそうです。

この記事の内容にすごく納得して、少しだけモヤモヤが解消されたような気がします。
私みたいな人間もそれなりにいるのだとホッとした気持ちもあります。

ただ、モヤモヤが解消されただけで、課題は多く残されています。
この記事は受験勉強を題材とした記事なので、1人の作業として完結する話です。

しかし、仕事となると話は別で、仕事はチームとして動くことがほとんどです。
複数人が集まれば、「保全型」の人もいれば、「拡散型」の人もいることでしょう。
性格がバラバラの人が集まる中で、スケジュールの立て方や仕事の進め方を統一しようとすれば、働きにくいと感じる人が出てくるはずです。

例えば、チームのリーダーが保全型の人で、計画を細かく立ててそれ通りに動くことを重視したとするならば、私のような拡散型の人は非常に働きにくいと感じるはずです。
実際私もスケジュールをガチガチに細かく設定されると非常にストレスを感じていました。

保全型と拡散型がそれぞれどのくらいの割合でいるのかは気になるところですが、おそらく私のようにスケジュールを細かく設定されて仕事がやりにくいと感じる人も少なくないのかもしれません。

最近はダイバーシティという言葉もよく耳にします。
ダイバーシティとは人種や性別などの違いにとらわれず、多様な人材を受け入れて企業を成長させようとする考え方のこと。
しかし、そもそも人種や性別に関係なく人間の性格や価値観は1人1人バラバラのはず。
チームで仕事をする以上、1人1人の性格に合った仕事の進め方を考え、受け入れながら、チームとして最大の成果を出す方法を考えることが大事なのではないかと思います。

リモートワークも一般的になり、働き方も少し前に比べると多様になってきました。
しかし、リモートワークであろうと出社する形態であろうと、上司やリーダーから自分に合わない計画の立て方と仕事の進め方を強制されてしまったら、仕事の効率は絶対に上がらないでしょう。

時代に合わせて働き方を変えていくことも大事ですが、性格に合わせて働き方を変えることも同じくらい大事だと思います。
そのような柔軟な考え方ができるようになりたいし、人を動かす立場の人間でそのような柔軟な考え方をできる人が増えて欲しい。

ちなみに、紹介した記事の中にあった性格診断も面白かったです。


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