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IT業界の人材不足はどうすれば解決するのだろうか

IT業界は人材が不足しているとよく耳にします。
私自身はIT業界で働いているものの、一企業の従業員として働いている身で、色んなIT企業の内部事情を知っているわけではないので、人材不足と言われても正直なところ実感はあまりないです。
けど、色んなところで耳にするのできっと深刻な問題なんだろうと思う。

まあ、今は少子高齢化で色んな業界で働きてが不足しているらしいけれど、それを根本的に解決できるのはおそらくAIをはじめとするIT技術ぐらいかないと思うので、そう考えるとやはりIT業界の人材不足はかなり深刻な気がします。

IT業界の人材不足が解決しない一番の問題は、おそらくIT業界に対するイメージの問題だと思う。

今現在、就活を控えている、あるいは絶賛就活中の大学生向けにITの基礎を教える講座を実施しています。
その中で感じることは、多くの学生はIT業界がどんなことをする仕事なのかいまいちよくわかっていない人が多いということ。
まあ、私自身IT業界に就職したものの、学生の時はITについて学んだことはなくて、IT業界がどんなところか知ったのは入社してからだったので、案外そんなものなのでしょう。

ただ、そんな状況が続く限りIT業界の人材不足は解決しないようのに思います。

IT業界と聞くと、プログラミングをはじめとした高度な専門技術が必要だとういイメージが強いかもしれません。
確かに専門技術は必要です。
でも、ITの仕事の全体の中で見ると、プログラミングという工程は意外と少なかったりします。
プロジェクトによもよりますが、プログラミングをしているのは全体の3割ぐらいだったりもします。
プログラミングスキルよりも、案外チームメンバーとこのコミュニケーション、顧客とのコミュニケーションが重要だったりもします。
ですがそのことを知らない人は案外多い。

人と話すのが好きなで、仕事でも多くの人とコミュニケーションを取りたいと思っている学生さんが、「IT業界は1日中パソコンに向かっていて人とあまり話さない」というイメージを持っていたら、そもそもIT業界を就職の選択肢に入れないかもしれません。

また、「文系出身で理系科目が苦手なのでプログラミングなんて無理」と思ってIT業界を選ばない人も多いような気もします。
確かに、プログラミングは統計的に見れば文系出身よりも理系出身の方が有利になる感は否めませんが、文系出身でプログラミング未経験でも、新入社員研修で頑張ってスキルを身につけ、現場で活躍するエンジニアになれる人は多くいます。
また、一般に文系科目と呼ばれる科目(例えば語学とか心理学とか)とプログラミングのスキルを掛け合わせることで、理系出身の人にはいない稀有な人材になれる可能性も十分にあります。

人材不足を解消するには、そのような「IT業界のリアル」を広く伝え、世間のイメージそのものを変えていくしかないように思います。

とは言っても、「IT業界の実際のところ」を知りたいと思う人というのは、そもそも自分からIT業界に興味を持った人。
そうではなく、IT業界に対してそもそも興味を持っていない人がリアルを知る機会を与えなければいけません。

そのためには学校のような、興味がなくても周りの環境によって情報が入ってくるような仕組みでなければいけません。
おそらくは義務教育や、高校・大学でもっと広く伝えることが大事なのでしょう。
ただ、小中高の学校教員でリアルなエンジニアを経験したことがある人はきっととても少ない。
義務教育でプログラミングが必修化されたとはいえ、リアルにエンジニアをしていた人がいなければIT業界のイメージを変えれるような話をするのはきっと難しいと思います。

IT業界で働いている人と教育業界で働いている人がもっと関わり合う場を増やすことが重要そうです。

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