サービスを受ける側のマナー

先日、同業の仕事をしている方と話をしている中で気づいたこと。
サービスを受けている側のマナーは、好奇心を持つこと、そして自発的に行動することだと思う。

マナーについては過去にも何度か記事を書きました。

この中で一貫して伝えたかったのは、マナーとは人に好かれるスキルであるということ。
この考えは今でも変わっていません。
人に好かれていれば、コミュニケーションがとりやすくなってやりとりがスムーズに進みやすい。
また、困っているときに助けてもらえる確率も上がるし、大事な仕事を任される機会も増えるので成長のチャンスが広がる。
そういう意味で人に好かれることはすごく重要。

そして人に好かれるために必要な要素は、相手に媚びを売ること、、
ではなく、相手の視点で物事を考える想像力と、考えたことを実践する行動力。
というのが、ざっくりですが私のマナーに対する考え方。

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ところで、私は今プログラミングの講師の仕事をしています。

今まで多くの人にプログラミングを教えてきたけれど、教えている中で「もっといろんなことを教えたい」と思う人もいれば、「もっと自分で考えてくれ」と思う人もいる。

こういう言い方はあまり良くないのかもしれないけれど、前者は講師に好かれてる人で、後者は講師にあまり好かれていない人ということになる。
つまり、講師に対してマナーがある人とマナーがない人だと言い換えられる。

じゃあ、もっと教えたいと思う人とそう思わない人の差は何かというと、
好奇心があるかどうか、自発的であるかどうかです。

つまり、何かを教わる立場の時のというのは、教わっている対象に対して好奇心を持って自発的に行動することがマナーになるのだと思う。

当然、講師だって生徒に好かれる人もいれば嫌われる人もいる。
それは教える側としてのマナーがあるかどうかという差なのかもしれない。

そして、好奇心と自発性がマナーになるという話は、「教わる側の立場」に限らず、「サービスを受ける側の立場」というざっくりした範囲にまで広げることができるんじゃないかと思う。

たぶん、洋服屋の店員さんは、着る服がなくて何でもいいから服を買いに来たお客さんよりも、服のことが好きでおしゃれにこだわっているお客さんと接する方が楽しいと思う。

たぶん、美容師さんは、髪が伸びたからとりあえず短くしてほしくて切りに来たお客さんよりも、自分の髪形をかっこよく、あるいはかわいくしたいと思って来るお客さんと接する方が楽しいと思う。

そんな感じで、相手が詳しい分野について興味を持つと、それが相手から好かれるきっかけになるのだと思う。

今まで、好奇心や自発性というのは自分自身の成長に大きく関わるものだと思っていたけれど、実はマナーという側面も大きいのかもしれない。
色んなことに興味持って自発的に行動することが、(色んな意味で)人生を豊かにするための鍵なのかもしれないと思いました。

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