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ノーコードの時代に教えるべきことは

最近、ノーコード、ローコードという言葉をよく見聞きします。
NewsPicksでも特集をやってました。

ノーコードとは、コードを書かずしてプログラミングをするための技術。
つまり、特定のプログラミング言語の知識がなくてもシステムを構築することができる技術のこと。

ローコードは、コードを書く量がゼロにはならないけれど、少ない記述量でシステムを構築するための技術。

いつかはそういう時代になるだろうと漠然と思っていたけれど、それらに関する記事を読んでいると思っていたよりも早くプログラミング言語を書かずにプログラミングできてしまう時代が来そうだなと感じました。

実際、私の友人にはWix.comを使って自分でホームページを運用している人もいて、まさにノーコードを使いこなしている。
(いや、使いこなしているとまで言えるかはわからないけれど、少なくとも1人で運用はできている)

私は自分でノーコードのサービスを利用したことはまだないけれど、他にもすごく便利そうなサービスがたくさん登場してきている印象です。

プログラミングの本質はコードを書くことではなく、むしろ問題解決の部分だったりするので、今後ノーコードが主流になったとしてもプログラマーやエンジニアという職業がいらなくなることはしばらくはないと思います。
ただ、プログラミングを教えている立場として、今教えている技術が早い段階で価値のないものになってしまう可能性は考えておくべきなのかもしれないと感じました。
より本質的な事を教えていくと同時に、自分自身が新しい技術を色々と触っていく必要がありそうです。

大体、新しい技術を触り始めてからある程度使いこなすようになるまでの流れは似ています。

1. まず触り始めるのに抵抗がある
(やった事をない事をやるときの心理的ハードル)
2. 触り始めた後は環境を作るのに苦労する
(途中心が折れかける)
3. 動かせるようになると楽しくなって新しい知識がどんどん身に付く
4. 難しい事をやろうとして壁にぶつかる
(ここで問題解決力が試される)
5. 壁を乗り越えて慣れてくると勘である程度の事ができるようになる

私の場合は大体こんな感じ。
これはプログラミング言語、フレームワーク、それ以外の技術でも、新しい事をやるときはいつもそんな感じです。
ノーコードやローコードは今のところ深く踏み込んで触ったことはないけれど、多分1〜5の流れはあまり変わらないのではないかと思っています。

なので、コードを書くにしても書かないにしても、新しい技術に対して上記の5の段階まで自分の力で行けるような考え方とスキルを身につけさせる事がきっと重要なんだろうなと思います。
特に4の段階での問題解決力がすごく重要で、ここで論理的思考力、検索力、質問力、洞察力、知識量などが試されます。
おそらく、プログラミングにおける本質はこの部分で、ここの能力の高さ次第で新しい技術への順応力が決まると言ってもいいかと思います。

義務教育の中でプログラミングが必修化されましたが、あれもコードを書く力ではなくて論理的思考力や問題解決力を身に付ける事を目的としているという話でした。

新しい技術が次々登場し、何もかもが便利になっていく世の中。
新しい事を学ぶことも重要ですが、本質を見抜いてそれをわかりやすく伝える能力がより重要になってくるのかもしれません。

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