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エンタメとアートの違い。それぞれの観点から見た仕事とプログラミング。

ある動画を見たことがきっかけで、エンタメとアートの違いと、それを仕事に当てはめた時にどうなるかについて考えることが増えました。

エンタメとアートの違い

エンタメで重要なのは共感性です。
より多くの人に共感され、より多くの人を喜ばせることができたものほど良いエンタメだといえるでしょう。
より多くの人に共感されるためには、今世の中の人が一体どんなことを求めているのかを考えることが大事でしょう。
つまりは、自分の外側の世界を俯瞰で見て、求められているものや共感を得られるであろう事柄を考えることが大事です。

一方でアートは独自性が大事になってきます。
アートは、世の中が何を求めているかどうかは考えません。
とにかく、自分がやりたいこと、自分が良いと思ったもの、自分が表現したいものを自分の思うままにアウトプットします。
そうした場合、多くの人から共感を得ることは難しいでしょう。
しかし、一部の人には深く刺さり、熱狂的なファンが生まれます。
アートの場合、多くの人に共感されるよりも、少ない人数でも熱狂的なファンがいることの方が重要です。
仮に多くの人に共感されているとすれば、それはエンタメとしては価値があるかもしれませんが、アートとしての価値はむしろそこまで高くないのかもしれません。

仕事で求められるもの

仕事をする上でエンタメの要素とアートの要素、どちらが求められるかといえば、ほとんどの場合エンタメの要素になるでしょう。
ほとんどの仕事は、売上や粗利をの数値を上げることが優先度として高くなります。
多くの売上を上げるためには、より多くの人に認知してもらい、より多くの人に共感してもらうことが大事になってきます。
より多くの人が抱えているであろう問題や課題、求めているものを提示し、それを解決するための商品やサービスを提供することによって、多くの売上を上げることができます。

最近は「好きなことを仕事に」というような言葉もよく目にします。
私も、仕事は楽しくなければ嫌だと思いますし、好きなこと、やりたいことを仕事にする方が良いと思っています。
しかし、自分がやりたいこと、自分が好きなことが多くの人の共感を得られない(世の中が求めれいるものとマッチしない)のであれば、それは金銭的な面での成功はおそらく難しいでしょう。

自分が本当にやりたいことだけをやって、その結果生活できるだけの収入を得る。
それはそれで幸せな生き方ですし、それがアーティストの姿なのかもしれません。

多くの報酬を期待せず、世間が求めているものも気にせず自分が本当にやりたいことをやるのか。
それとも、世間が求めているものに目を向けて、その中で自分がやりたいこと、自分にできることを模索していくのか。
自分が進むべき道を、エンタメとアートという2つの軸を基準に考えてみることが大事な気がしています。

個人的には、仕事や趣味を通して、エンタメ的な要素を持ったものとアート的な要素を持ったもの、それぞれに取り組める時間があると人生はより豊かになるのではないか、と思っています。

プログラミングはエンタメかアートか

プログラミングをするときは、分かりやすいソースコードを書くことが求められます。
誰もが読みやすいと思えるソースコード、いわゆる可読性の高いソースコードを書く人は優秀だと称され、周りからも認められます。
これは、エンタメ的な要素が強いように思います。

一方で、世の中には、最先端で高度な技術を使って高度なプログラミングをする人もいます。
また、分かりやすくはないものの、メモリ効率が良いように非常に洗練されたプログラムを書く人もいます。
これらのプログラムは、誰もが読みやすいと思えるコードではなく、むしろ理解できる人の方が少数派です。
しかし、一部の人にはその洗練さに感動を覚えるほど刺さるかもしれません。
これはアート的な要素が強いように思います。

プログラミングをするとき、自分以外のプログラマがそのソースコードを見た時に、エンタメと感じるかアートと感じるか考えてみると面白いかもしれません。

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