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推しを見に国境を越えた話【長い】



2020年1月ぶりに韓国へ行ってきました!
今回の目的は美容や観光ではなく、推し韓国俳優さんが出演されるミュージカルの観劇……!!!!
韓国に行くのは3回目なのですが、推しを見るために韓国に行ったのはこれが初めてなので、記録もかねてnoteに残そうと思います。





すべてのはじまり

話せば大変長くなるのですが、せっかくなので話します。
わたしは2020年10月ごろ、『賢い医師生活』という韓国ドラマを見てからユ・ヨンソクさんとチョ・ジョンソクさんという2人の俳優さんに激ハマりしていました。


特にユ・ヨンソクさんにどえらい熱量でハマってしまい、日本のファンの方が有志でやっているデビュー記念日のサポート(メッセージカードを送ったりカンパしてプレゼントを贈ったりキッチンカー出したりするやつ)に参加したり、コロナ禍で全く機能していない日本のFCに入ったり(笑)と面白いくらいユ・ヨンソクさんに転がり落ちていました。
整ったお顔はもちろん、高身長・ムキムキ・歌が上手すぎる・温厚すぎるお人柄などどこを取っても最高の俳優さんなので見れば見るほどずぶずぶと沼に沈んでいったことを覚えています。

ユ・ヨンソクさんを調べているうちにドラマや映画以外にもミュージカルにたくさん出演されていることを知り、出演作をいろいろと調べていた時期がありました。
そのときに出会った作品が、今回韓国まで見に行った『ヘドウィグ』というミュージカルです。


わたしは昔から綺麗なメイクをしている男性になぜかとても惹かれてしまうのですが、『ヘドウィグ』関連の写真に出てきたユ・ヨンソクさんのドラァグクィーン姿に心をつかまれました。
しかもこの『ヘドウィグ』、ユ・ヨンソクさんの数年前にチョ・ジョンソクさんも出演している……!!!!!

そこから『ヘドウィグ』もとい『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の虜になってしまい、映画を見て(しかもストーリーも本当に良い)、サントラを聴きまくり(楽曲も最高)、ちょうどいいタイミングで上演された日本公演も見に行ったり(自担と仲良しの丸山隆平さん主演で小躍りした)と夢中になっていました。

『ヘドウィグ』は日本よりも韓国の方が上演回数が多く、韓国の『ヘドウィグ』もいつか見に行きたいとは思っていたのですが、まあでもユ・ヨンソクさんもチョ・ジョンソクさんも忙しい方だし、もう出演することはないだろうなと諦めていました。
でも心のどこかでずっと「大好きなふたりがヘドウィグに…見たかった…」と、『ヘドウィグ』関連の楽曲を聴くたびに思い出して悲しくなり、それはまるで亡霊のようでした。

亡霊すぎて、日本公演を見た時も大変素晴らしかっただけにより一層「おふたりのヘドウィグが見たかった」という気持ちが増してしまい、映画のサントラを聴きながらインターネットの海でおふたりが過去のファンミーティングでヘドウィグの楽曲を歌った映像や当時の写真を探す日々を送っていました。3年くらい。かわいそう。



そして2024年。
以前記事にも書いたように、3月ごろのわたしはネットフリックスドラマ『魅惑の人』にどハマりして、荒れ狂っていました。

チョ・ジョンソクさんが新たに出演されたドラマです。

コロナ禍も落ち着きコンサートなどが開催される日常が当たり前になって、韓国ドラマを家で見る時間も減っていたので韓国俳優熱はおさまっていたのですが、このドラマを視聴したことをきっかけにチョ・ジョンソクさんに対する熱が高まり気狂いを起こしありとあらゆるSNSでチョ・ジョンソクさんを検索する日々がはじまりました。

そしてその中でチョ・ジョンソクさんの所属事務所のジャムエンターテインメントの公式インスタグラムにこの動画が投稿されていることに気が付きます。



前述したようにユ・ヨンソクさんとチョ・ジョンソクさんのヘドウィグを生きているうちに見ることを諦めていたので、この投稿を見たときも最初は「ヘドウィグ2024やるのか~ユ・ヨンソクさんとチョ・ジョンソクさんがいるの?昔のキャストで写真撮り直したのかな?そんなことある?新規絵はありがたいですが……」と投稿文もよく読まずに突然出てきたユ・ヨンソクさんとチョ・ジョンソクさんのヘドウィグ姿に戸惑いながらも狂喜乱舞していました。頭が回ってなさすぎる。どう見たってこの動画は今年の出演キャストの動画だろ。

一回冷静になって、投稿文を改めて読むと3月22日から始まる『ヘドウィグ2024』のキャストの話をしていた。意味不明。このふたりのヘドウィグが見られるってこと……!?!??!?!?


それって、どういうこと!!?!?!!?!??!?!?!?(大混乱)



韓国まで見に行くことが決定するまで

先ほどの動画が公開されたのは1月。この動画に気が付いたのが3月中旬で、2024年の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の公演初日は3月22日でした。
まあでもミュージカルってだいたい公演期間は1か月くらいじゃない?さすがに4月までに韓国には行けそうにないや……と思いながら公演スケジュールを見たら、なんと6月23日まで!

これ、わたしの頑張り次第で韓国にいけるのでは…!?

念願だった『ヘドウィグ』韓国公演を見ることができるかもしれない!ととても浮かれていましたが、でもわたしって海外ひとりで行ったことないな……とか、そもそも韓国のミュージカルのチケットってどうやって取るんだ…?などの問題が次々と浮かんで不安になったけど、急に「まあなんとかなるやろ!!!!!」のスイッチが入ってとりあえず休みがあればひとりで韓国に美容施術を受けまくっている渡韓マスターの姉に「6月までに韓国に行く機会があったら一緒に行かせて欲しい」と声をかけてみることにしました。


実際のLINEです


いや二つ返事すぎるだろ。
しかもその話を聞いた母も一緒に行きたいと言い出し、結局母と姉と3人で韓国に行くことに。
全員フットワークが軽すぎる…わたしがフットワーク軽いのってもしかして遺伝だったのか?


今回のヘドウィグはトリプルキャストで、チケットの発売も2週間ずつくらいで小分けにされていたため、この時点ではまだ5月12日以降のチケットは発売されておらず、キャストも分からない状態でした。

でもいつか分からないチケット発売日まで待ってしまうと飛行機などが高くなってしまうのと、旅行に行くなら準備もあるし早く予定を決めたいよね、ということで、チョ・ジョンソクさんが出演されることを祈りながら5月25日-26日の土日、1泊2日で韓国に行くことにしました。賭けすぎる。



緊張のチケッティング

3月下旬、わたしたちが韓国に行くと決めた日程も含まれている4次チケットの発売日程とキャストスケジュールが発表されました。


5月25日2:00公演 ヘドウィグ役:ユ・ヨンソク
5月25日6:30公演 ヘドウィグ役:チョ・ジョンソク



最高のキャストスケジュールだった。
ヘドウィグを演じる俳優は3人いるのに!

本当は誰がヘドウィグでも25日の昼公演を見て、夜3人で観光して、次の日の夕方くらいの飛行機で帰ろうという予定だったけど予定を変更してもらい、わたしは昼公演と夜公演通して『ヘドウィグ』を見に行けるようにしてもらいました!
家族、ありがとう……

3月中旬に思い立った韓国ヘドウィグ鑑賞の旅、ホテルも飛行機もいつのまにか姉が手配してくれていて、3月末にはあとはわたしがチケットを勝ち取るのみ、というところまで来ていました。
やはり姉に声を掛けて正解だった。


そして3月28日午後2時。
ついに決戦のときが来ました。4次チケットオープンの日です。



この日のために韓国のミュージカルのチケットの購入方法を調べ、インターパークグローバルという韓国のチケットサイトに登録し、すでに発売されている日にちで購入の仕方などをたくさん練習しました。
スマホでもパソコンでも練習したし、ありとあらゆる韓国オタクのチケッティングに関するブログを読み漁ったりしました。

そのなかでも長年チョ・ジョンソクさんを応援している日本人の方々のブログが大変参考になりました。本当にありがとうございました。(届かない声)


今回の『ヘドウィグ』のチケットは、すでに発売されている公演のチケット残数を見るにチョ・ジョンソクさんの回が大変人気でチケットオープンとともに瞬殺らしく、チケットを取る「チケッティング」という言葉と血という意味の韓国語「ピ」を合わせて「ピゲッティング」と呼ばれているほど争奪戦のようでした。


初陣が争奪戦なの、怖すぎる……


ユ・ヨンソクさんの回も人気ではあるものの日にちによってはチケットオープンからしばらくしてもVIP席も残っている公演もあったので、とりあえずチョ・ジョンソクさんの回→ユ・ヨンソクさんの回の順番でチケットを取る作戦にしました。


13時45分くらいから自分のスマホでウォーミングアップ(笑)をしていると、なんだか様子がおかしい……
チケットの座席選択画面まではいけるものの、座席表が表示されずずっと真ん中がぐるぐるしていて開けない状態。
試しにパソコンで開いてみるとサクサク開けたのでスマホが悪いのか…?と思いながらも仕事中なので堂々とパソコンでチケッティングするわけにはいかず、更衣室にひそんでその時を待っていました。


そして14時。
サイト更新→待機画面で4分ほど待ち、ついに入れた!と思ったら座席表がぐるぐるぐるぐる……
これは、やばい!!!!!と急いで自席に戻り、必死にパソコンでアクセス→待機画面→座席選択画面になったころには選択できる座席がなくなっており全面まっしろの座席表……

とりあえず一旦切り替えてヨンソクさんの回を選択し、2階席の4列目のチケットを購入することができました。

正直入れたらどこでもいいので、昼公演は一安心。
夜公演は取れなかったけど、2日後の早朝にキャンセル分の大量放出があるそうなので、それを狙うことにしました。


今回使用したインターパークグローバル、外国人利用者はクレジットカード決済しかできないんだけど韓国人の利用者はクレジットカードのほかに決済方法があるらしく、それの期限がめちゃくちゃ早いんだとか。
支払い忘れた人やとりあえず席をいくつか押さえて一番いい席に入金したりとかそういうのがあるらしく、それのキャンセル分がドカッと発売されるそうです。

これをお笑いオタクに説明したら「FANYチケットやん」と言われた。ほんまにそう。

意外とキャンセル放出からちょこちょこ売れたりキャンセルが出たりの繰り返しらしいので、1週間ほど粘ればチケットが取れるなどの情報も見たので、ここで諦めずに頑張ることを誓う。
2日後は土曜日だし、午前2時なんて当たり前に家にいるので思う存分パソコンでチャレンジ出来る!いい環境。



そして3月29日。
姉と仕事終わりに鶴橋で合流してサムギョプサルを食べ、帰宅後即入浴し、1時半まで仮眠を取りました。
わたしは夜ふかしが苦手なので絶対に起きてられない…と思って仮眠したけど、ぱっちり起きることができて万全の状態でキャンセル放出に挑むことができたのでこの仮眠は正解でした。


時刻は2時を回り、こまめに更新するも座席残数は0のまま。
まあキャンセル放出は2時10分くらいだったみたいなブログも見たし……と呑気に別のチケットサイトを見て寄り道して、12分くらいに更新したら座席残数がめちゃくちゃ増えている……!!!!!!!!


ほんとうに、チョ・ジョンソクさんのヘドウィグを見ることが出来たらほんとうにどこでもいい!!!!!と思っていろんな席を選択していくも「在庫が-1になりました」の表示(他の人がその席を購入したよという意味)


もう取れないんじゃないかと弱気になっていたその時、前に読んだチケッティングに関するブログの「その表示で落ち込むな!!!!!すぐに切り替えて違う席を押さえろ!!!!!」という熱のこもった文章を思い出し、別の席を選択するとなんと次の画面に……!
そのままあれよあれよとクレジットカード番号入力まで到達してしまい、震える手で2階4列目のチケットをゲット!!!!!!!!!!!!!!!!!!!えぐい




ほんとうに、ありえない
なんとかなってしまった





チケッティング、わりとなんとかなるというブログをたくさん読んでいたので「ほんとかな~」と思っていたけど、ほんとうになんとかなった。
やったーーーーーー!!!!!!!!

ヘドウィグは客席にも降りるらしいので1階席の通路側が神席らしいんですが、もう行けるだけでいいのでそんな贅沢言ってられないわ!とパソコンの前で小躍り。アドレナリンドバドバでまったく眠れず。結局その日は4時ごろに就寝しました。


朝9時ごろに起きて、母と姉に「チケット取れたよ~~!!!」と報告したあと朝ごはんを食べながらメロンチケットというインターパークとはまた別のチケットサイトを見ていたら、昼公演の1階席通路側に空席の表示が……!
びっくりしてわなわなしていたら母親に「後ろから2列目とはいえ通路側は歩いてくるんやろ!?はよ取りや!!!」と言われ、2階席のチケットから1階席の通路側へとステップアップすることができました。
意味わからん


この日以降、暇があればインターパークもメロンチケットも見ているけど、昼公演の通路側も夜公演もまったくチケットが復活しないので、ほんとうに奇跡だったんだな、と実感しました。


あとはわたしが体調を万全にして韓国に行くだけになりました。



そして迎えた渡韓当日

5月25日!朝!天気はくもり。
8時40分搭乗開始の飛行機だったので、7時くらいに到着するように関西国際空港に向かいました。


9時10分発で11時にソウル・仁川空港に到着予定。
そこからはリムジンバスで会場のシャルロッテシアターがある蚕室のロッテワールドに向かう予定なのですが、この蚕室行きのリムジンバスがほぼ30分に1本しかなく、しかもロッテワールドまで1時間半〜2時間くらいかかるらしいので14時開演の昼公演に間に合うためには遅くても12時ちょうど発のバスに乗らないといけないことが判明。

飛行機って到着してから空港を出るまで結構時間がかかると思っていつも行動しているので、昼公演、最初から見るの無理かも…と絶望していました。

しかも空港に着くとわたしたちの乗る飛行機が使用機到着遅れで搭乗時刻も出発時刻も遅れていて、さすがにタイミングが悪すぎて正直免税店で買い物どころじゃなかった。いろいろ買ったけど。


「めちゃくちゃ追い風が吹いて早く到着しないかな~」とか姉と飛行機で話していたのですが、ほんとうにそうだったのか予定より少し早い11:05くらいに仁川空港に着陸!!!!
万が一渋滞などで2時間かかっても開演に間に合う11:25発のリムジンバスは諦めていたのですが、入国審査の待ち時間次第でこれは乗れるのでは?という気持ちに。

そこからは家族3人の連携プレー。
「荷物はわたしたちがホテルに持っていくから入国審査終わったら先に行きな!」と声を掛けてくれて、仁川空港に慣れている姉が入国審査まで先導してくれて、姉のおかげで入国審査3番目くらいだったので待ち時間もなく、リムジンバスの乗り場も出口から激近で、夢中で走っていたら乗り場に着いていました。この時11:17。国際線って頑張れば12分で飛行機から空港の出口まで行けるんだ…。


無事に11:25発のバスに乗ることが出来て、そこから1時間半バスに揺られてついにシャルロッテシアターに到着。
何度も何度もネットで見た外観を生で見て、思わずちいかわみたいな声が出ました。


ワッ



開演1時間前に会場に到着出来たので、フォトスペースでたくさん写真を撮ったり、ほぼ使えていないに等しい強引な韓国語でグッズを買ったり(笑)会場を上から下まで行ったり来たりしたりと開場までシャルロッテシアターを堪能しました。



念願の『ヘドウィグ』鑑賞

14:00からの昼公演のヘドウィグはユ・ヨンソクさん。
わたしが『ヘドウィグ』を好きになったきっかけになった張本人で、ずっとずっと見たかった人!すべてのはじまりの人といっても過言ではないです。

ほんとうに綺麗で、セクシーで、歌がうますぎて、かわいくて、かっこよくて最高だった…。
後ろから2列目だったけど通路側はすごく見やすかったし、やっぱり客席に降りてきてハイタッチまでしました!!!!!いい匂いした!!!!!手、洗いたくない!!!!!!!!!(昼公演と夜公演の間にトイレ行ったから泣く泣く洗った)


公演の感想まで書くとたぶんめちゃくちゃ長くなってしまうので、これはまた別で書きます…


2時間半くらいで昼公演が終わり、夜公演までは1時間半ほど時間があったので、その間にシャルロッテシアターの隣にあるロッテ百貨店で韓国での支払いに便利なカードを発行したり、いろんなフロア見たり、ロッテリアで軽く食べたりして時間を潰しました。
百貨店ってどこの国でもめちゃくちゃ楽しい~~~~~


そして時間はあっという間に18:30。
夜公演のヘドウィグはわたしの中でいま一番アツいチョ・ジョンソクさんです。
夜公演は2階席だったけど、2階席にもたくさん声をかけてくれてうれしかったし、いっぱい笑っていっぱい声出していっぱい楽しみました!
チョ・ジョンソクさん、ほんっっっっっっとうに色が白くて、きれいで、輝いていた。すごい。反射してた。(してない)

昼も夜も最初のヘドウィグの登場から最後のアンコールまでずっと楽しくて、めちゃくちゃいいもの見たなって気持ちになったし、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』というミュージカルのことがもっともっと大好きになった1日でした。



夜公演後は会場まで姉と母が来てくれて、蚕室で話題のサムギョプサル屋さんでたらふくお肉を食べてホテルに行きました。


もう、ほんとにほんとにほんとにほんとに楽しくて最高すぎる1日でした。
チョ・ジョンソクさんもユ・ヨンソクさんも、ファンミーティングとかで日本に来ることはあってもお芝居を生で見ることなんて一生できないんじゃないかと思っていたので、あのとき思い立って姉に声をかけて韓国に来て本当によかったなと心の底から思いました。


絶対にまた韓国におふたりが舞台に立つ姿を見に行こうと強く思ったし、もっと韓国語を勉強したいと思いました。
次に出る舞台が韓国オリジナルとかだったら困るので…セリフやストーリーを韓国語で把握できるくらいにはなりたいなあ。
モチベーション、まじで上がる


「韓国の俳優さんを応援したことないし、現場の行き方とか分からないし茶の間でいいや」とか思っていた時期もあったけど、本当によくないです!!!推しがいるのならば、絶対に見に行ったほうがいい!!!!!!


これからも自分のペースで適度にチョ・ジョンソクさんとユ・ヨンソクさんを応援して、適度に韓国に行けたらいいな~と思いました。




誰かを応援すること、一生やめられない







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