岸 勇希

2017年3月に電通から独立しました。 :ふらっと書きたいことを書いたり、過去色々なと…

岸 勇希

2017年3月に電通から独立しました。 :ふらっと書きたいことを書いたり、過去色々なところで書いて散在している原稿などを、なんとなく集約していこうかと思っています。

最近の記事

己を、奮い立たせる言葉。

「己を、奮い立たせる言葉。」という本を、10月28日にNewsPicks Book(幻冬舎)より出版させて頂きました。 http://tkkt.jp/news/522/ 本を書いた経緯や想いは、本書の中で少し触れていますが、ここでは、そこには書いてないことを、少しだけ書きたいと思います。 この本(一方的にですが)、私の前職である電通と、 電通で今も戦っている仲間たちに捧げたくて書いたものです。 そして、今なお尊敬する、四代目故吉田秀雄社長を想って書きました。 私は、仕

    • 祝婚歌

      ある尊敬している方と対談させて頂いた際に、教えてもらった言葉。 あまりに素敵な言葉であり、響いた。 後日この言葉の出典を調べたところ、吉野弘という詩人の「祝婚歌」という詩の一部だということを知った。 すばらしい。こんな人間でいたい。いれたらいいなと思う。 さらに調べてわかったのは、吉野弘がこの詩の著作権を放棄している*という ことだった。限りなく透明で泣けてくる。 実際に多くの結婚式でこの詩は読まれているようだ。 広告業界ではコピーが効かないと言われる時代だが、

      • 右から左へ動かすだけ、を支えるもの。

        「メディアを右から左へ動かしてるだけ。メディアマンの仕事は、マシーンに置き換わられて、すぐ不要になるだろう。」 最近、業界の専門書やコラムなどで、こういった類の言葉を目にする。 間違っていない部分もあるし、基本は業界の未来に対し警鐘を鳴らす目的の発言だと思うので、あえて否定するほどのことでもない。が、本当は違和感を感じている。気になるのは、こういった類のことを語っている人たちは、本当にメディアの現場に身を置いて仕事をしたことがあるのかということ。 言うまでもなく全ては個

        • 肩書きに喰われたくないのです。

          広告業界は、職種の名前を再定義しながら進化していくべきだと思う。 そうじゃないと、職種の名前に、自分の可能性が束縛されてしまうよ。 という話。 広告業界には色々な肩書きがある。 コピーライター CMプランナー アートディレクター 明確に自分の専門(職域)が規定されていて、プロフェッショナルな感じがしなくもない。事実、一流の方々が持っているこれらのスキルは凄まじい。何度もその凄まじさを目の当たりにしてきたし、心から尊敬している。 でも最近、なんだか逆に、この肩書きに

        己を、奮い立たせる言葉。

          もちろん専門的な内容のものも書いていきますからね!いずれ・・・

          もちろん専門的な内容のものも書いていきますからね!いずれ・・・

          就職活動を想う。無駄は向き合い方で無駄にしなければいい。

          大学で教えていたこともあったから、何年も学生の就職活動の面倒をみてきたけど、やっぱり就活は個人差はあれどきついと思う。これだけ氷河期だからなおさらそう思う。不安も不満もあるだろうが、ぜひ前を向いて、謙虚に走り抜けて欲しいと思う。 時に日本の就職活動が無駄であるとか、非効率だと言う人もいて、それはそれで正論な部分もありつつ、それを含めてどう乗り越えるかが、まさに学生から社会人なる上での色々な学びの場でもあると思う。正確には、そう信じて乗り越えてほしいという希望。 「弊社を希

          就職活動を想う。無駄は向き合い方で無駄にしなければいい。

          初期配属を想う。それは”遠い最短”かもしれない。

          僕の勤めている会社では確か、明日が新入社員の配属発表だったと思う。たぶん。そして、この時期になると必ず思い出すことがある。8年前、まったく予想もしておらず、まったく期待もしていない場所へ配属を告げられた自分のことを。 今思えば会社員である以上、当然ありえる選択肢だった。 でも僕はこのことを想像さえしていなかった。「どの部署でも頑張ります!」と口では言いながらも、インタラクティブ領域に自信があったゆえ、当然東京本社のそういう部署で仕事を始めるものだと思い込んでいた。不思議と自

          初期配属を想う。それは”遠い最短”かもしれない。