己を、奮い立たせる言葉。
「己を、奮い立たせる言葉。」という本を、10月28日にNewsPicks Book(幻冬舎)より出版させて頂きました。
本を書いた経緯や想いは、本書の中で少し触れていますが、ここでは、そこには書いてないことを、少しだけ書きたいと思います。
この本(一方的にですが)、私の前職である電通と、
電通で今も戦っている仲間たちに捧げたくて書いたものです。
そして、今なお尊敬する、四代目故吉田秀雄社長を想って書きました。
私は、仕事の取り組み方も、厳しさも、挑み方も、全て電通で学びました。
そして何よりも、仕事の楽しさと魅力、仲間と成し遂げていく醍醐味を教わりました。
言うまでもなく働き方や、生き方が、問われる世の中です。
むしろ問われるべきだとおもいます。
「ありのままでいい」「自分らしく働く」「好きなことを活かして」「無理しすぎず楽しんで」・・・
そんな働き方ができたら、素直に素敵だと思います。
正確には、本当にそんな優しく、穏やかな気持で何かを成し遂げられるのであれば、自分を肯定できるのであれば、それほど素晴らしいことはないと思っています。
ただ残念ながら、少なくとも私の人生において、
そんな温度感で何かを成し遂げられた経験は、一度もありませんでした。
実際にはうまくいかないこと、不快な環境、理不尽な状況、納得のいかない出来事、理想とは程遠い現実の連続で、
それでもなんとか自分を保ちながら、状況を打破し、なんなら楽しみながらやってきて、今があると思っています。
猛烈に働くことや、無我夢中に挑むことが、肯定されにくい世の中になりました。
そういう意味でこの本は、今の“上品な時代”にはそぐわない、時代錯誤の産物なのかもしれません。
批判も受けることでしょう。
それでも自分にはこのやり方しかありませんでしたし、それでよかったと思っています。
猛烈に、夢中に、我武者羅に、何かを成し遂げようとしている同志たちを、少しでも労い、応援できる本を書きたいと心底思いました。
私も頑張りますね。
お読み頂き、ありがとうございました。
岸 勇希
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?