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春野 惠
2021年10月4日 23:24
われもまたオブジェのひとつかもしれぬ美術館のロビーの椅子にやまなみの裾をほのかに暮れ残す秋桜揺れてゆられてひとり奥院のもみじ織りなす色の彩(あや)きっとサヨナラできるとおもう死ぬほどに我れが欲しくば奪い去れますらおたちの三角四角お笑いのコンビのようにこれからを吹きゆく風の歌をうたおうこもごもの後に来るとう現身のたゆたうような眠りを愛す