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ビジネスとは何か
こんにちは。
私は重度の歴史好きなのですが、同じくらい経済やビジネスの話も好きなので、日経新聞を隅から隅まで読んでしまいます。その結果、読むのが追いつかず、1ヶ月前の新聞を読んでしまっていて、もはや新聞と言えるのか?状態になっています。
まあそれはそれで面白かったりします。例えば最近だと、日経平均株価が急落した日がありましたが、その日よりも前の新聞を読むと、日本企業が好調な理由が色々と考察されて書かれています。しかし、私は数日後に急落することを知っているので、ここに書かれていることは半分は後付けで、株価が上がっていたからその理由をとりあえず探して書いているのかもしれないと思いながら読むことができます。
ある意味、一歩引いた目で見ることができるのです。(前回のテーマである逆タイムマシン経営とも近い話です。)
少し前置きが長くなりましたが、今回はそんな歴史好きビジネスパーソンを自称する私が、新規事業の立ち上げを通じて感じた、ビジネスとは一体何なのか?というテーマでお話します。
ビジネスの基本
ビジネスという言葉は日本では一般的に使われています。ビジネスは元々英語のbusinessから来ているわけですが、単純に「仕事」「業務」といった意味だけではなく、非常に幅広い意味を持つ言葉です。
色々な解釈があるとは思いますが、私個人的には、ビジネス=課題解決だと考えています。これが最も本質的で根源的なビジネスの意義だと思います。
ビジネスとは物々交換
以前、お金の歴史に関する記事にも似たようなことを書きましたが、人類の歴史は物々交換から始まっていると言っても過言ではありません。
例えば、マンモスの肉を獲ってきた人と、タケノコを採ってきた人が、それぞれの獲物を交換するわけです。
これがビジネスの最も基本的な形です。マンモスは獲れるがタケノコの場所は知らずにタケノコが食べられないという課題を持つ人に対して、タケノコが生えている場所に詳しい人がそれを採ってきて渡すことにより、課題が解決されます。その対価として、マンモスの肉をタケノコ採りの人に渡すのです。
このように、人類の歴史はお互いに課題解決をし合うものなのです。そしてそれがビジネスの根幹です。
現代社会は複雑
このような原始社会のマンモスとタケノコだけの社会であれば、目の前の人の課題と、それに対する解決策が分かりやすいです。
しかし、現代社会は非常に複雑です。ありとあらゆる食べ物、生活品、娯楽に溢れています。また、高層ビルやロケット、スパコンなど数百年前では考えられないほど高度なものも作られています。
そうなると、もはや一人はおろか、一族集まっても作ることはできません。そうして、企業というものができ、拡大してきました。
大きな企業では多くの人が働いているため、それぞれの役割ごとで分業した方が効率が良くなります。それが続いた結果、現代の多くの人は目の前にある作業をこなすことでお金という対価をもらえるようになりました。
さらに、現代日本のほとんどの会社では、従業員は長く働くほど残業代という給料が支払われます。そのため、長く働くことが稼ぐことにつながるといった価値観が浸透しました。
「今月は何時間残業した」「これだけの時間働いた」といった声はよく聞こえてくるのではないでしょうか。
一方で、「今月はこのような課題をこれだけ解決した」「こんな人の課題解決を考えた」といった声はそれほど聞こえてきません。
このように、多くの人にとってビジネスの基本が課題解決であることは忘れられ、時間のみに焦点があたるようになっています。
これは、分業が進んだあまり、自分がやっている業務が誰のためのもので、どういう意味があるのかが非常に分かりづらくなっているからだと考えています。
大企業の問題
実際、いわゆる大企業で働いている人たちは、自らが携わるビジネスは誰のどんな課題を解決しているものなのか、肌感覚として理解していない人が多い印象です。事業体管理ばかりしていて、目の前の顧客の課題に目がいっていないのです。
もちろん、大きな組織なのでその管理や、全体戦略を考えることも非常に重要ですが、あまりにそちらに傾斜してしまうと、誰の価値にもならないようなことに取り組んでしまう恐れがあります。私もどちらかというと頭でっかちな自覚はあるので、このあたりのバランス感覚は気をつけながらビジネスを考えていかないといけないと日々感じています。
私の初めてのnote記事であるこちらもご覧ください。
まとめ
話があちらこちらにいってしまってる気もしますが、言いたいこととしては、ビジネスの本質は課題解決であり、自身が取り組むビジネスは誰のどんな課題を解決しているものなのか、を考えることが非常に重要だということです。
当たり前のことのようですが、日々の業務に追われてそれを考えることのない人も案外多いのではないでしょうか。
ちなみにそれを考えずにはいられないのが新規事業という仕事であり、それが新規事業の楽しさでもあります。このあたりはまた別途深掘りできればと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!