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2022_0620_本読み

<1826字>

冒頭の写真:
学校の授業で見せる段ボールで作った「本」です。

私は、学校がきらいですが、工芸高校ではすごく楽しんでます。

生徒たちは、互いに話しながら考えて作ることに慣れてます。
そこがとてもいいです。
また、はじめてやる手製本の作業に苦労しつつも、楽しそう。
できあがったものを早く誰かに見せたい!って喜んでます。

担当の先生が、リラックスできる環境を作っているので市民講師として参加してる私は、毎週、遊びに行ってるようなものです。

こんな環境だからこそ、製本の授業なのに、段ボールで作った工作みたいな「本」を持って行ってもいいわけです。



6月20日(月)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房
第4章 空気の中のバーコード

楽器の音色の違いを説明してくれていました。

すごく面白かったです。

それぞれの楽器の一つの音(例えば主となる音が440Hzの正弦波である音)は、その正弦波の倍音(880Hzとか1320Hzなどなど)の組み合わせでできているそうです。この組み合わせとかそれの強さの配合で、バイオリンだとかクラリネットだとかの音色が決まる、とのこと。

音叉やグラスハモニカの音は、シンプルな正弦波(sin波)です。

バイオリンの配合の、音叉をいくつか選んで同時に鳴らすと、最初ばらばらの音に聞こえるが、すぐに「バイオリンの音」になるそうです!

だから、シンセサイザーってどんな楽器の音でも出せるんだな、と思い当たりました。

(音読した人:山崎)







『早春』 藤沢周平 著

文春文庫

主人公(56)とその娘(24)の年齢が、山崎と娘と同じようなので、なかなか考えさせられます。

ときどきこのzoomに聴きに入っている、山崎の母親は「こいでさんの読むのがいつも一番興味があるし、面白いわ」と言っています。「小津調」ということばにも、反応してました。

ドラマですね。

(音読した人:こいでさん)







『どうぶつたちはしっている』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 著、イーラ  写真

寺村摩耶子 訳
文遊社

あとがきの「イーラの世界」の続きが続きます。今日は、文章を書いてるマーガレットワイズブラウンについてでした。

イーラとブラウンは同じころに生まれ、若くしてアクシデントで亡くなってしまった、という共通点があります。

その時代のアメリカを駆け抜けた、女性芸術家二人という感じです。

(音読した人:はやしさん)








『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著


岩波文庫
十四編 心事の棚卸し

編の題名が、いいですね。
冒頭のところを少し読んでいただいたので、いったいどんなことを棚卸しするのかな、と興味が湧いてきます。

ちょうど山崎自身が、多くのことを棚卸し中なので、なにかアドバイスがもらえるかな、という気持ちもありますね。

(音読した人:めいさん)





『生命誌年間号 vol.92 和 なごむ やわらぐ あえる のどまる』   中村桂子 編

「やわらかに和して同ぜず」 長谷川櫂×中村桂子 から
「間をわかる外国の人は増えている」 「風鈴のような知恵を」 の一部

先日のHAIKUの新聞記事などを受けて、きよもとさんが、これを読んでくださいました。

中村桂子さんと俳人長谷川櫂さんとの対談から、外国語による俳句や連句についてのところを、つまみ読み。

山崎は、俳句といえばまず575の音と思っていましたから、日本語話者でない人が、実感はできないと思っていました。

が、ここでは全然べつの視点がありました。

言葉を短くすると「間」が生まれる、と長谷川櫂さん。

たしかに何語であろうと、短い言葉では圧倒的に説明不足にならざるを得ないので、想像の余地というのか、「間」が生まれてくるわけです。

ああ、そういうことかと、なんとなくわかりました。

この、短さ単純さが言語の壁すら超えて、誰にでも作り楽しむことができる、という俳句(あるいはHAIKU)のすごさなんですね。

読んでいただいたあと、
以前、家族が正月に集まったときに、小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで一句ずつ作る、っていうのをやっていたのだけど、こどもの作るのがおとなのよりすごく面白い、とか、そんな話になりました。

しばりの少ない自由律俳句も可で連句、なんていうのも面白いかも、とも。

誰か俳句がわかってるひとが1人居ると違うよね、という意見も。

さて、どうなりますか、この展開。

(音読した人:きよもとさん)


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