外国語になった日本語34個まとめ〜改善・近藤など
こんにちは、副業愛好家のまきです
前回は日本人が作り出した英語=和製英語をまとめました
今回は海外でそのまま通じる日本語(日本語からの借用語)についてまとめます
【この記事でご紹介する和製英語の基準】
・外国語でも同じ表現がないの?と思ってしまう意外なもの
→食べ物(sushiとか)、伝統芸能(kabukiとか)、スポーツ(judoとか)などは意外性がないので除外
・普段よく使うもの
・意外な意味の変化があるもの
クールジャパン系借用語
Kawaii(かわいい)
英語だと「cute」が近いですが、これには子供っぽいというニュアンスがあり、日本では大人などを対象に使ってもネガティブな意味は含まないため、やはり意味は異なります
他には「love」なども近いようですが、これは「好きなもの」という意味にもなるので、逆にちょっと広すぎますね
アニメキャラやメイクなどを指して使われるのがもっとも一般的なようですが、それに留まりません
Otaku・宅(オタク)
英語だと「geek」が近いですが、ある物事について専門的で、ちょっと「ハカセ」といったニュアンスに近いですね
中国では「宅」というとオタクを指すそうです
Anime(アニメ)
「アニメ」自体、英語の「Animation」が元になっていますが、日本語で略された「アニメ」が逆輸入された形ですね
Animeは特に日本のアニメを指すそうです
他には「Japanese cartoons」ということもあるようですが、「Anime」の方が一般的なようです
Emoji(絵文字)
これに変わる英語はありません❤️
もともと日本のケータイ文化から生まれて、AppleやGoogleに認められてスマホ文化でも生き残っているものです👍
似たような物としては「:)」「:D」などの記号の組み合わせ が「emoticon」(emotion + icon)と呼ばれていましたが、これと絵文字は違いますもんね😂
Emojiが普及した要因としては、感情を表すものとして「emotional」の「emo」と被っていること、またチャット文化の中で「e-mail」と同じ「e」が付いていることが考えられています
そのため「イーモジ」と発音されることも多いそうです😲
アメリカでは👸(princess=お姫様)の絵文字が白い肌で青い瞳で、人種差別だと問題になり、肌の色の違いが絵文字に導入されたりと、ますます様々な文化にフィットしていっているようです🤔
Manga(漫画)
コミック(comic)という言葉もありますが、これはバットマンやスーパーマンなど欧米の漫画を指すことが多く、Mangaのほうが一般的に使われているようです
Cosplay(コスプレ)
コスプレは「costume play」の略として生まれた和製英語ですが、逆輸入されて、そのまま英語でも使われています
現充(リア充)
カップルなどを指して使われることが多いリア充(リアルが充実)ですが、中国語では「現充」として使われているそうです
なんだか日本人らしくて、こそばゆい借用語ですね
英語では「otaku」の対義語として「social life」(社会生活)「real life」(現実世界の生活)「fulfilling life」(充実した生活)などという言葉が使われるそうですが、なんだかマイルドすぎてちょっと違いますね
弾幕
ニコニコ動画に代表される、動画中のコメントが大量に流れていくさまを中国語でも「弾幕」というようです
Hentai(変態)
英語では「pervert」が近いようですが、変質者というニュアンスになってしまうので、少し違います
まさかこんな言葉が・・・!と思いましたが、
英語でのHentaiはアニメなどの性的描画が激しいことを指すようです
その他文化系借用語
Omotenashi(おもてなし)
英語では「Hospitality」(ホスピタリティー)が近いですが、日本ならではの対価を求めないホスピタリティーという意識で「Japanese hospitality」とも言え、やはり「Omotenashi」とすることが多いようです
東京オリンピック誘致のときに滝川クリステルのプレゼンで使ったのが印象的ですね
Karaoke(カラオケ)
空オーケストラの略、カラオケは日本初の世界中に浸透している文化です
カラオケに相当する英語は特になく、そのままKaraokeとするのがもっとも一般的です
あえて説明するなら「singing club」「singing bar」となります
Pachinko(パチンコ)
これも日本独自の娯楽で、海外でもそのまま「Pachinko」と呼ばれます
もしくは、「Pachinko Parlour」や機械を指して「Slot machine」と言われます
Hikikomori(引きこもり)
英語で近いのは「a shut-in」(シャット・イン)ですが日本のオタク文化と合わせたものとして、そのまま「Hikikomori」とされることも多いです
単なるインドア派は「homebody」と言います
似たような言葉にニートがありますが、これは英語のNEET(Not in Education, Employment or Training=就学・就労していない人)が元です
福袋
中国でも日本語を借用して福袋というそうです
英語ではLucky Bagということが多いです
Tsundoku(積ん読)
積んでおくという動作と読書という言葉をうまく合わせたダジャレ的日本語です
これに相当する英語はなく、そのまま英語でも「Tsundoku」というのはどうかという話がよく出ているそうです
無理して英語で表現すると「piling up new books unread」ですが、日本語の「積ん読」のような慣用表現にはなっていません
koban(交番)
英語で近いのはpolice stationですが、これは警察署に近いイメージで、police boxというのもありますが、これは警官が常駐はしないイメージです
日本の交番制度がブラジルなどの海外にそのまま輸出されている例もあり、kobanで伝わることもあります
Bokeh(ボケ)
カメラで写真を撮るときにレンズのピントを使って周辺をボカすことを海外でもbokehと言います
「blur」(ぼかし)という言葉もありますが、どちらかというと化粧・コスメなどの文脈でよく使われます
Banzai(万歳)
英語で「hooray」(ホレイ=やった!)ということもありますが、Banzaiで通じることもあります
ちなみに似たものとして卓球の張本智和の「チョレイ!」がありますが、これはヨシ!→ヨッシャー!→シャー!→ショー!→ショレイ!→チョレイ!と変化したとする説があるようです(伊藤条太さんの記事)
福原愛で有名な「サー!」もシャーから派生したと言われています
ビジネス系借用語
Kaizen(改善)
トヨタの生産方式を象徴する単語として有名です
英語で近いのは「continuing improvement」ですが、
良くすること意外に、みんなで協力すること、お金をかけずにやることなどを意味として含みます
またKanban(かんばん)も同時に有名になって、英語に組み込まれていますね
Mottainai(もったいない)
ケニア出身の環境保護活動家ワンガリ・マータイさんが3Rを一言でいう単語として着目し、世界に発信したのがきっかけで広まりました
▼3R
・Reduce(削減)
・Reuse(再利用)
・Recycle(再生利用)
「もったいない」という言葉には食べ物となった生き物や環境への感謝も含まれており、それが重要だとのことです
こんなにも日本語を深く掘り下げてくれて、頭が上がりませんね
Nemawashi(根回し)
いかにも調和を重視する日本語らしい日本語ですね
英語で表現するとしたら、「prior adjustments」(事前調整)「prior negotiations」(事前交渉)などが近いですが、根回し自体が日本文化のため、そのまま「nemawashi」と紹介されることもあります
Zangyo(残業)
英語で表現するとしたら「overtime」「extra hours」などが当てはまります
しかし、日本人が遅くまで残って仕事する文化のことを紹介する時には「zangyo」とも言われます
Karoshi(過労死)
英語でいうなら「death by overwork」ですが、英語の辞書には「karoshi」が載っているものもあります
単純に「death by overwork」というと、「なぜ?」と受け取られてしまうこともあるのことで、
日本の社会問題の一つとして表現するには、やはりkaroshiしかないようです
Senpai/kouhai(先輩・後輩)
英語で近いのは「superior」(スーペリアー)ですが、上司という意味になってしまうので、自分より年配の人を指す一般的な言葉にはなっていません
アニメ文化の中からsenpai/kouhaiという言葉が広まったそうです
Omakase(おまかせ)
美容院や飲食店などでおまかせというのがよくありますが、英語では「count on 〇〇」と言います
しかし、最近では「omakase」という言葉も海外で広がっているようです
自然系借用語
Tsunami(津波)
日本に起きる大災害といえば津波
これはそのまま英語になっています
「Tidal wave」も大波・高波を指しますが、災害を引き起こす甚大な波のことは「tsunami」というそうで、tsunamiの方が災害を指す言葉として一般的になっています
Typhoon(台風)
台風はそのままtyphoonですね
ちなみに、似た単語としてhurricane(ハリケーン)とcyclone(サイクロン)がありますが、どれも熱帯低気圧のことで、発生場所によって以下のような違いがあるそうです
▼発生場所による名前の違い
・ハリケーン:北大西洋・北東太平洋で発生
・サイクロン:南太平洋・インド洋で発生
・台風:北西太平洋(日本含む)で発生
意味が変わった系借用語
Satsuma(薩摩)
薩摩とだけ聞くと、日本人には薩摩藩や鹿児島のことと思われてしまいますが、「みかん」のことだそうです
みかんが薩摩から日本全国に広まったという説があり、このような名前で呼ばれます
「mandarin」と呼ばれることもあります
Kondo(近藤)
近藤さん?!となってしまいますが、近年広まった借用語だそうで、「片付け」を指します
そう、『人生がときめく片づけの魔法』で有名なこんまりこと近藤麻理恵さんのことが海外でも知られて、片付けることをkondoということがあるそうです
ホッチキスを思い出しますね
↓こちらの記事参照
Maruchan(マルちゃん)
メキシコでは東洋水産が販売している即席麺のブランド「マルちゃん」が人気で、即席麺自体や「簡単にできること」「すぐできること」もマルちゃんと表現することがあるようです
Nintendo(任天堂)
言わずと知れたゲーム機「ファミコン」や「ゲームキューブ」などの影響で、海外ではゲーム機自体を「Nintendo」と言うことがあるそうです
Honda(ホンダ)
東南アジアではホンダのスーパーカブが大人気です
その影響で、ヤマハのバイクも「ヤマハのホンダ」、スズキのバイクも「スズキのホンダ」と言われています
特にベトナムではその傾向が顕著なようです
スーパーカブは世界で累計9000万台も販売されているそうです
その他の借用語
Ikigai(生き甲斐)
起業家・ブロガーのMarc Winnがこの日本語に注目して、英語では言い表し難い概念だと提唱してから、「ikigai」は海外で使われる日本語となりました
日本語でざっくりご説明すると、
「情熱」「目標」「才能」「専門性」によって生き甲斐は構成されているという考え方です
しかし、一部では「日本人はそこまで考えて『生き甲斐』という言葉を使っているわけではない」との指摘もあります
生き甲斐を英訳すると「reason for living」「something to live for」のように言い表すこともできますが、ikigaiの方が端的ですし、漠然としたものなので、様々な意味を込めやすいのでしょうね
Umami(旨味)
旨味はそのまま英語でも「Umami」と言われます
無理矢理英語をつけるとすると「good flavor」ですが、ちょっと意味が広すぎますよね
まとめ
いかがでしたでしょうか
まとめるとこちらの通りです
【外国語になった日本語34個まとめ】
・Kawaii(かわいい)
・Otaku・宅(オタク)
・Anime(アニメ)
・Emoji(絵文字)
・Manga(漫画)
・Cosplay(コスプレ)
・現充(リア充)
・弾幕
・Hentai(変態)
・Omotenashi(おもてなし)
・Karaoke(カラオケ)
・Pachinko(パチンコ)
・Hikikomori(引きこもり)
・福袋
・Tsundoku(積ん読)
・koban(交番)
・Bokeh(ボケ)
・Banzai(万歳)
・Kaizen(改善)
・Mottainai(もったいない)
・Nemawashi(根回し)
・Zangyo(残業)
・Karoshi(過労死)
・Senpai/kouhai(先輩・後輩)
・Omakase(おまかせ)
・Tsunami(津波)
・Typhoon(台風)
・Satsuma(薩摩)
・Kondo(近藤)
・Maruchan(マルちゃん)
・Nintendo(任天堂)
・Honda(ホンダ)
・Ikigai(生き甲斐)
・Umami(旨味)
日本人らしいような、日本的な表現がいくつもあったと思います
日々の生活の中で「こういうところが日本ぽいのか」と思ってみると、おもしろいかもしれませんね
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