比喩表現が絶妙すぎる『ブレイブストーリー』のお気に入り名言集

こんにちは、副業愛好家のきしんです

宮部みゆきさんの『ブレイブストーリー』

ブレイブ・ストーリー　上 (角川文庫)

まだ読みかけですが、

これはすごい！

と思った表現についてまとめていきたいと思います

1／100秒の関心

上P.24

父・明がくれたぬいぐるみを指して

明が昨年の暮れ、会社の忘年会の抽選で当ててきたのだが、一秒の百分の一のあいだも亘の関心を引くことのなかったぬいぐるみ君にも、それでやっと活躍の場ができるだろう

失言は言葉のポップコーン

上P.35

亘が焦ってしゃべったときを指して

亘は焦るあまりに、考えをまとめないまま何かしゃべろうと口を開いた。
すると混乱する心のなかなかで、そのときたまたまいちばん出口に近いところにいた言葉が、ポップコーンが跳ねるように飛び出してきた。
まあ、大人でも子供でも、失言といのは、おおよそこういうメカニズムで発生するのである。
「け、け、警察を呼ぶぞ！」

アルデンテな大人

上P.58

少年亘の心理的な成長度合いを指して

ちょっと前までの、芯から「お子さま」であったころの亘もそうだった。
でも今の亘は、アルデンテに茹でたスパゲティの芯みたいなものではあるけれど、「お子さま」にはない一個の人間としての芯ができつつあって、（後略）

梅おにぎり

上P.126

少年カッちゃんの単純さを指して

カッちゃんにとって、魔法の使えないゲームなんて梅干しの入ってないおにぎりと同じくらい意味のないものなのだから。

瞬間冷凍した太陽

下P.169

達成したいことができそうでウキウキしているミーナに、それはできないと告げたときの様子を指して

ミーナの目が、太陽を瞬間冷凍したみたいに凍りついた

ダミ声

下P.314

勇者の剣で刺されたまぞくを指して

叫ぶというより、だみ声を吐瀉物（としゃぶつ）のように吐き散らしながら、魔族が少女の足を放した

逐次、追加していきます

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