12月29日
昨晩は池ノ上からの終電5分前まで馴染みの店で飲んでいた。数年ぶりに会う懐かしい人たちとの晩酌は、時間が過ぎるのもあっというまで、終電も気にせずにこころゆくまであの場に残ることのできるみんながうらやましかった。1時間半のあいだ電車に揺られて、帰ってきたのは氷点下の世界。駐輪場にとめた自転車のサドルには霜が降りていた。
その反動もあってか今日はあまり外出する気にもならず、我が家の2匹のねこ同様、イスに座って終始ぼんやりとしていた。15時過ぎにやっと動き出す気になって、近所の花屋まで仏壇に供える花を買いに自宅を出ると、ちょうど祖母も買い物へ行こうと、となりの家を出てきたところだった。
祖母とふたり肩を並べて花屋までの道のりを歩く。祖母は近ごろ耳が遠くなった。脚も以前と比べて疲れやすくなったらしい。花屋と通りを挟んで向こう側のスーパーへ横断歩道を渡る祖母の姿をゆっくり見送った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?