秋桜と野紺菊
この頃、いつも何か忘れ物をしているように思う。
11月は、年末までの準備で何かと忙しい。
心と時間に余裕がないことにストレスを感じる。
ああ、いけない、いけない。
そんな人間のことは関係なく、秋桜はたおやかに風に揺れている。
花はいい。見ているだけて、心が休まる。
先日のワークショップでは、お茶の先生とコラボし、秋の花を籠にいけ、お手前を習い、心をリセットできる時間が過ごせた。
こちらは、秋桜をイギリスアンティークのチャイルドバスケットにいけていただいた。
秋桜のような花は、デザインは必要ないと思う。
風に揺れているのを想像しながら、いければいい。それだけだ。
さて、昨日は久しぶりに友人の古民家を訪ねた。
柿の木は、葉を落としながら、重そうに熟した実をぶら下げている。
畑の脇には、野紺菊。
秋も中盤だ。
友人の畑では、今年から養蜂を初めており、働き蜂も一緒に写っていた。
野紺菊を畑から少しだけいただいて、小さな器に入れてみた。
古民家の古いガラスを通した室内光。
それだけで何もしなくても雰囲気が出る。
実は、心からいけたいなと思った花をいけて、写真に撮ったのは久しぶり。
いけた、というよりは、入れただけなのだが。
昨日は、梅の枝の伐採の手伝いをし、苔付きの枝がクリスマスの装飾に使えそうなので、持ち帰った。
こういった自然な流れで自分のところにやってきた植物を扱い、表現することに、とても心地良さを感じる。素材に出会っただけで、『ああしよう、こうしよう』とアイディアが浮かんでくる。
気が重かった、クリスマスのイベントも少し、やる気が出てきたようだ。
※ちなみに、12/2,3に開催のクリスマスのイベントはこちらです。
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