季節花人 | Shoko Kondo

植物写真家。 移ろう季節の植物、アンティーク、レトロなカフェや古民家への時間旅。写… もっとみる

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植物写真家。 移ろう季節の植物、アンティーク、レトロなカフェや古民家への時間旅。写真に添えた短いストーリー。http://www.kisetsukajin.com

マガジン

  • 花譜

    四季の花や植物との出会い。古道具と花、写真で綴る短いエッセイ。

  • 時間旅行

    アンティーク、古民家だより、珈琲、レトロな喫茶店、クラシック建築など。心地よい時間の過ごし方、古くて美しきものへの時間旅行

  • 夕陽の別荘改装録

    美しい夕陽を望む海岸近くの別荘の改装録と、そこで仲間と過ごす時間の記録

  • フィルム写真

    フィルムカメラLeicaM4で撮影したモノクロ&カラー写真集及び私のフィルム写真考。

  • 無彩色の四季

    モノクロフィルムで四季を撮る。色のない植物たちが季節をどこまで伝えることができるのか。

最近の記事

初秋の草花

台風が暖まりすぎた空気を徐々に吹き飛ばし、ようやく少し暑さからから開放されるようになってきた。 特に今年はあの逃げられない暑さを体験したからこそ、今が涼しいと思うだけなのかもしれないが、やっと休日にエアコンの部屋から出て活動する意欲も湧いてきて、初秋のありがたさを感じている。 さて、外の草花といえば、夏の名残の中に少しづつ秋の草花が混じり始めている。 9月はいい。 秋らしいコスモスや紅葉に行く前の、夏から秋へと向かう、少し寂しいこの感じの季節が私は好きだ。 花の仕事やお稽

    • 鎌倉古民家店めぐり 由比ヶ浜から長谷

      今年になって観光客の増えすぎた鎌倉にすっかり足が遠退いていたが、そろそろ美味しいお蕎麦が食べたくなってきたので、先日友人と出掛けた。 藤沢方面からは平日でも海辺は混雑するので、鎌倉山越えが快適。 いつもの通り市役所の横に出て、予定していたコインパーキングの前まで行ったところで、ああ。。 駐車場だったところにマンションが建設され始めていた。 鎌倉は、公共交通機関を推奨しており、大きいパーキングが少ない。 宅地転用の数台止められる小さなパーキングが点在。 その後あちこち見てみ

      • 酷暑の花の愉しみ

        一体いつまで続くのだろう。 30℃少し超くらいならそんなに暑くないと感じる位、今年は極めて暑い夏。そして暑さよりも湿度。鉢植えにキノコまで生えていた。 少しだけ陽が短く傾いてきたことことが一途の望み。 本当に早くやり過ごしたいもの。 本日はそんな酷暑の今年、植物たちとどう暮らしているかのご報告。 まず、バルコニーは、例年通り7月半ばから遮光カーテンを取り付けた。 お陰で、日陰を好む植物とエケベリアたちはなんとか被害を免れた。 その他の丈夫そうな多肉植物は、スパルタ方式

        • 短い夏の時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

          暑中お見舞い申し上げます。 さて、今年も日光金谷ホテルにてランチをいただいてきました。 昨年の記事はこちら。 前回は、車移動でしたが、今回は電車利用です。 しかも、神奈川西部より日光日帰り。 一体、なんの電車に乗ればいいのやらと調べたら、東武特急、JR新幹線、JR特急と3つの方法があります。余計に迷ってしまいました。 そして今回は時間の制約があり、東武特急を選択しました。料金も一番安かったと思います。 東武特急乗り換えの北千住駅へ行くために、上野から途中初めての常磐線に乗

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          アンティークと古道具の棚

          連続猛暑日。 海辺の景勝地で屋外作業して、休日は通勤なのに観光客の渋滞に並ぶ。 この夏いくつか行きたい展覧会あれど、都内の人混みも暑さも流石に耐えられない。そして首肩も痛めてリハビリ中となれば、休日は引きこもるに限る。 だったら家の中をできるだけ居心地良くしようと、断捨離も兼ねて、書棚から本を撤去し、収集した古道具やアンティークでディスプレイした。 実はこの『ディスプレイ』が愉しいのだ。 素材で並べる、古道具の目的でまとめる、雰囲気で合わせる、など。 『ああでもない、こう

          アンティークと古道具の棚

          梅雨の植物たち タシロラン

          いよいよ梅雨明け間近。 梅雨入り当初は気温がまだ高くなかったので、雨に濡れた植物を観察するのが一つの愉しみだった。 雨に濡れた美しい葉っぱ、水滴の付いた蜘蛛の巣、あれもこれも綺麗だなと夢中になって雨上がりに庭に踏み入って撮影&観察していたら、『ブヨ』と『アシナガバチ』に刺されてかなりのショックを受けた。 アシナガバチに至っては、刺されて6時間で腫れが引いてやれやれ一安心。しかし、何故か1週間後にまた腫れがぶり返し、さらに3日も続いた。 やはり、自然は優しいようで、厳しいものだ

          梅雨の植物たち タシロラン

          植物のキモチ 梅雨の多肉植物

          梅雨入り直後は雨が沢山降っていたのに、ここ1週間は、空梅雨。 薄雲から覗くお日様と少しの雨、ただただ蒸し暑い毎日。 こんな気候は、人間も体調不良を訴える人が多いのだから、紫陽花やアガパンサスなどの旬の植物以外の植物たちは、さぞ不快に感じているのに違いない。 さて、一年ほど前から、多肉植物をいくつか育て始めている。 冬の寒さ対策でまず失敗をしてしまったことは、一つの経験値となった。 そして迎えた梅雨と時折さすような夏の日差し。 一体、何処に置くのが一番なんだろうね。 できれ

          植物のキモチ 梅雨の多肉植物

          『泣き面に蜂』 / 『梅の収穫』

          ジメジメした梅雨の1週間が続き、流石に我慢も限界。 首から肩の調子が悪すぎて1ヶ月ほど抜けなかったので、整形外科を受診。 先生に、『重たい荷物や使い過ぎにはくれぐれも注意しない。』と。 更に、『歳をとって、これから少子化であなたの面倒を見てくれる人はいないんだから、これ以上悪くならないように姿勢を良くしなさい』とお叱りまで。 元々、フローリストの仕事で重い植木鉢や花バケツを運んだり、花束を長時間連続で作り続けたり、と腕や肩を酷使した積み重ねが原因。 また思えば、『気持ちだけ

          『泣き面に蜂』 / 『梅の収穫』

          雨の裏庭より

          5月前半の爽やかな青空の日々から段々と梅雨に向かって季節は進む。 どよんとした雨や曇り続きのここ数日は、首凝りとちょっとした頭痛に悩まされている。 こんな時は、外に出てみるのが良い。特に雨上がりの新緑ミストは、体を優しく包んでくれる。 さて、植物の配置を整える為、二年前に大きく植え替えをし、迎えた今年の初夏の裏庭は、想像以上のボリュームになった。 5年くらい経っても、木が大きくなるばかりで全く花を付けなかった赤葉のスモークツリーが突然、今年ふさふさの大きな花を付けた。 雨

          竹の花が咲く 夕陽の別荘改装録20〜21

          『こうして見ると俺たちカッコいいことしてるように見えるよね。』 と仲間の一人が偽ビール片手に言った。 日差しも強くなり、いよいよテラスにもタープが必要になってきた。 初夏の陽気の中、汗を拭きながら午前中の作業を終えて私たちはテーブルに着く。 汗で蒸れた長靴を一旦脱ぎ、顔に泥がついていないかどうか、タオルで拭き取る。そう、一見カッコいいけど、皆汗まみれ、泥まみれだ。 前回のオーナー特製、ブラジル仕込みの『シュラスコ』に引き続き、本日も豪華イタリアン、ボロネーゼ。毎回、料理上手

          竹の花が咲く 夕陽の別荘改装録20〜21

          コンテナガーデンの愉しみ

          現在、仕事先と居住地のボランティア、そして西伊豆の別荘と自分の庭ではない場所を三カ所も世話している。 唯一プライベートで管理している『第四の庭』が、自宅バルコニーのコンテナガーデン。 先日の草花展へ展示し、帰ってきた植物が置く場所も無くなってしまうほど、4月中旬から蔓植物が一気にボリュームを増した。 そして季節も春から夏へ、ここ数日は夏の日差しも降り注ぎ、陽の当たる場所を考えながら、サングラスに帽子でせっせと模様替えをしている。 バルコニーガーデンは色々と制約がある。 まず

          コンテナガーデンの愉しみ

          初夏の古民家を訪ねて

          ようやくGWが去ってくれた。 この1ヶ月、グループ展への参加や仕事、別荘の改装などが折々にスケジュールに組み込まれ、休んだ気がしなかった。 楽しい日もあったけど、五十肩もずっと痛んでいたし、翌日があるから思いっきり動けずセーブ運転。 また、アルバイトへ行っている先は景勝地であるため、普段にも増してどっと観光客が押し寄せ、普段は起きないような様々な不具合等々。接客業は目で笑いながら、怒っていた。 というわけで、久しぶりに開いたnote。 まずは、現在西伊豆の別荘改装を手伝って

          初夏の古民家を訪ねて

          庭のグランドカバー 夕陽の別荘改装録18〜19

          『春に3日の晴れはなし』というように、植物たちも恵の雨を受けてスクスクと成長する季節となった。 同時に雑草達もニョキニョキと芽を出し、伐採した葛の生き残りの根からは、また蔓を伸ばし始め。。。全くもって根性ありすぎだ。 『根性』って言葉は、やはりそこからきたのだろうか。 ようやく室内の荷物をほぼ出し終えたので、メンバーそれぞれが建設的な作業に取り掛かれるようになった。 いよいよ庭の作業は、本格的な雑草対策に入る。 『芝シート』張りは前回。 今回はそれ以外の部分をどうしたか、

          庭のグランドカバー 夕陽の別荘改装録18〜19

          『草花展』参加中です!

          緑が眩い季節となりました。 本日は、現在参加中のグループ展をご案内致します。 草花展(グループ展) 場所 Zushi art gallery 日時 4/14(金)〜5/7(日)11:00〜17:00位 火曜定休日 内容 水彩画、植物画、絵画、布、写真、陶芸、植物装飾作家による、 『草花』をモチーフとした作品の展示販売 エントランスの野薔薇も咲き始め、緑に染まるギャラリーのサイン。 先週の搬入時にはドタバタで、展示も完成ままならないまま始まってしまい、それから追加展示など

          『草花展』参加中です!

          動き出す春 夕陽の別荘改装録17

          2023年4月1日 冬の間は、家具の解体やゴミ出しに精を出し、見た目にはあまり変化のない作業で半ばうんざりする日々が続いていたが、今月になり、虫と一緒にいよいよ動き始める。 懸案だったサーフボード。 我々メンバー誰一人サーフィンなどやらず、約一人当たり一枚相当も倉庫に残されていた。自治体のゴミ出しルールでは大抵サーフボードはダメ、というところが多い。はて、どうしたもんやら。 ところが、いつも行っているリサイクルセンターでダメもとで聞いてみたら、引き取ってくれるとのこと。

          動き出す春 夕陽の別荘改装録17

          季節は何処へ行った

          先週の春の雨で、一気にバルコニーの植物たちが動き出し、急にボリュームが増してしまったので、ここ数日間、植物に触れる時間が増えている。 クレマチスの蔓は勢いよく伸び始め、慌てて支柱に絡ませる。 寄せ植えの植物は盛り盛りと息を吹き返して場所を取るようになり、日当たりを考えながらの模様替えに手間を取られる。 何処に植えたかも分からなくなってしまった庭に眠っていたのギボウシ達も芽吹き始め、踏まれないようにラベルを立てる。 今年は植物が本来の季節より半月位早いフライング気味で開

          季節は何処へ行った