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短い夏の時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

暑中お見舞い申し上げます。
さて、今年も日光金谷ホテルにてランチをいただいてきました。
昨年の記事はこちら。

前回は、車移動でしたが、今回は電車利用です。
しかも、神奈川西部より日光日帰り。
一体、なんの電車に乗ればいいのやらと調べたら、東武特急、JR新幹線、JR特急と3つの方法があります。余計に迷ってしまいました。
そして今回は時間の制約があり、東武特急を選択しました。料金も一番安かったと思います。

ギラギラ太陽が眩しい

東武特急乗り換えの北千住駅へ行くために、上野から途中初めての常磐線に乗ります。上野駅の低すぎる乗り換え通路と同じく、常磐線ホームの下にはまだ昔の名残りのアーチ状の構造物が残っています。
約40年前に初めて訪れた上野駅の記憶が蘇りました。
あらあらここからもう、時間旅行の始まりです。

上野駅常磐線ホームより

さてさて、東武特急は、高いビルを抜け、退屈な平野の住宅街を進み、延々と続く夏の眩しい緑の田畑を過ぎ、山へと向かいます。
そして定刻通りに東武日光駅に到着。
ランチの予約時間に間に合うよう、乗降客の間を急いですり抜け、一番にタクシーに乗り込みます。車両の写真を撮っている暇はありません。
そして、無事予定通りに到ホテルに到着。

目にも涼しい楓のアプローチを抜け、今年も待っていてくれた白亜の木造のホテル。この落ち着いた時空間の中にこれから吸い込まれると思うと、ワクワクします。暑い日にプールに飛び込む感じと似ている。

この土地で時代を経てきた西洋建築と日本建築のミックスが唯一無二で、いつ見ても本当にうっとりします。

正面玄関
フロント

廻り階段を上がり、メインダイニングルームへ。

廻り階段

ネットのランチ予約の備考欄にダメもとで『できたら眺めの良い席を』と希望しておいたら、今年もちゃんと用意して下さいました。
サングラスをかけたくなる位の眩しい外の眺めを堪能しながら、ランチのスタートです。

ハーブのソーダ

今回は『百年ライスカレーランチ』です。
絶品前菜のサラダ仕立てに続き、メイン。

百年ライスカレー

ホテル敷地内の蔵から発見された大正時代のカレーレシピを現代風にアレンジしたものだそう。
とろけるような口当たりの牛肉とココナッツミルクのやや甘めのカレーですが、添えていただいた『たまり醤油漬け?』の辣韮で味が締まりました。
確か、箱根富士屋ホテルにもカレーランチあったような。
次回は是非食べ比べてみたい。

そして、デザートは前回オーダーせず、気になっていた『時のプリン』を選択。

時のプリン

明治、昭和、平成のプリンを再現したもの。
各ロゴの上に載せられて出てきて、いつの時代のプリンかを『利きプリン』する、というもの。
これ以上は、ネタバレになってしまうのですが、このロゴがあまりにも素敵だったので撮っておきました。

今回も、滞在時間が約2時間弱とあまりにも名残おしい今回の訪問。
最後は、ゆったりできるロビーによって、少しだけ時間を感じましょう。
白亜のホテルの内部は、どっしりした飴色の柱と赤い絨毯で重厚感あります。

ロビー

このまま居続けたい。
そして、お手紙でも書きながら、夏の一時を過ごしたい。
次回は是非、いつもの思いつき行動ではなく、宿泊にて。
後ろ髪引かれながらも、今年もホテルを後にしたのでした。

ロビーのビューロー

帰りの車窓からは、今にも落ちそうな暮れゆく夏の夕陽。
そして電車は、高いビルに向かってまた吸い込まれていくのでした。

帰りの車窓から

<今回の使用カメラ>
今回は、身軽に移動したかったので、フィルムライカはお休みしました。
GRⅢで、50mmと35mmのクロップ(標準28mmはまず使わない)で、雰囲気に合わせてカラーとモノクロのフィルムシュミレーション撮影。
他のお客様もいるようなレストランやホテル内などは、目立たぬようささっと撮影できるカメラが本当に助かります。
ほぼほぼ自分好み色とサイズに切り取れて、身体に馴染んでいます。

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