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時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

私は、時の流れを感じるクラシックホテルが大好きだ。
時間の刻まれた建築や照明には、素敵な光が溢れているから。
毎回宿泊する余裕もないけれど、時折食事やカフェを利用しながら訪ねている。先週投稿の中禅寺湖のイタリア大使館別荘も、日本最古のクラシックホテルである日光金谷ホテルを一度訪ねたいという目的の一環だった。

初夏の青紅葉と薫風の中、真っ白いホテルがそこにしっとりと佇んでいた。

日光金谷ホテル正面玄関 GRⅢ撮影

大谷石と木窓から見るフロント。レトロな照明に胸が高まる。

エントランスからのフロントデスク iPhone撮影

輝く新緑の屋外から一変、ロビーは沢山の飴色の柱や床、インテリアに囲まれ、ひんやりとした落ち着きを感じる。
長い長い時間を刻んできた、ロビーの古時計が迎える。

ロビーの古時計 iPhone撮影

到着したのは午前中で、barも開店時間前。ガラス越しに写真を撮っていた私にホテルマンが『どうぞ』と声をかけてくださり、その日は運よく入店する機会に恵まれた。

Bar DACITE カウンター GRⅢ撮影
Bar DACITE の大谷石の暖炉 GRⅢ撮影

クラシックホテルは大体において室内が暗く、特に窓の外の光とのコントラストが強い晴れの日は、思ったような雰囲気に撮れていないことが多い。
iPhoneとGRⅢとLeicaM4を使い分けて、できるだけ目立たぬよう、ささっとスマートに撮影を試みた。
M4のフィルムの出来が楽しみだ。

客室への階段

ランチは事前予約をしておいた。お陰様で、眩しいほどの青紅葉を堪能できる大きな窓際の良い席だった。秋にはこの紅葉が全部真っ赤に染まることを想像するとそれだけでお腹がいっぱいなりそうだ。
日光金谷ホテルの名物の『姫鱒のソテー金谷風』と悩んだが、なかなか食べにくそうったので、今回は、ライトにこちらにした。

メインダイニングでのLunch GRⅢ撮影

食事も写真も十分に愉しみ、少しリセットしないと感激が収められず、東照宮へも寄らず、そのままいろは坂に向かったのであった。

バーの写真を撮らせてくれたホテルマンにこの小冊子をいただいた。

日光金谷ホテルの歴史が詰まっている小冊子

クラシックホテルは、その歴史を知るとさらに魅力が増すもの。
こういった、小冊子があるとさらにファンになる。
今回、箱根富士屋ホテルと雰囲気が似ているなあ、と思っていたら、やはり歴史の中で両ホテル繋がりがあることも知った。

クラシックホテルへのshort tripは今後のテーマとして続けたいと思っている。


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