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植物のキモチ 梅雨の多肉植物

梅雨入り直後は雨が沢山降っていたのに、ここ1週間は、空梅雨。
薄雲から覗くお日様と少しの雨、ただただ蒸し暑い毎日。
こんな気候は、人間も体調不良を訴える人が多いのだから、紫陽花やアガパンサスなどの旬の植物以外の植物たちは、さぞ不快に感じているのに違いない。

さて、一年ほど前から、多肉植物をいくつか育て始めている。
冬の寒さ対策でまず失敗をしてしまったことは、一つの経験値となった。

そして迎えた梅雨と時折さすような夏の日差し。
一体、何処に置くのが一番なんだろうね。
できればご希望を伺いたいところ。

一番、困っていたのが『子持ち蓮華』。
春先から小さめのコンテナでランナーを伸ばそうと試みた。しかし、ある一定の大きさになってから、今一つ元気がなくなっていった。
多分コンテナが『ブリキ』で、どんどん日差しが強くなると根まで暑くなるのが良くなかったように思う。

ブリキコンテナに子持ち蓮華

だったら、ということで大きめのプラスチック鉢に植え替え、出てくるランナーを『挿し芽』し続けてみた。
そして、暑さと湿気も控えようと半日陰で雨の当たらない場所へ移動。
しかし、黄色くなって『ジュレ』ってしまう葉もあり、どうも元気がない。
『アナタのキモチはわかりにくいのです』

大きなプラスティック鉢に子持ち蓮華

では、『もうアナタのことは過保護にしませんから』ということにした。
そして、大雨の時は流石に軒下に取り込むが、それ以外の日は、日差しもそこそ当たり、雨もややかかる場所で様子見。
そうしたら、プリッとした肉厚の葉にになって来たのだ。
その他のエケベリア類も同様に管理したら色もよく大きく成長してきたし、健康そうに見える。

だいぶ成長したエケベリア

グリーンがかってヒョロヒョロしていた『ルビーネックレス』も深いルビー色に変化。

ルビーネックレス

冬の防寒対策の時と一緒で、梅雨の時期も過度な気遣いは、無用のようだ。
実はきっとこのバルコニーの環境に合わせて順応し初めている。
植物はものこそ言わねど、その適応能力は素晴らしく、それは人間も見習うべき点かもしれない。

植物の気持ちは分からないから、それに翻弄される。
人間と同じだ。
少々厄介でもあるが、愛おしくもなってくる。
だから、多分私は植物から離れられない。


今日は、疲れているので流石に庭に出るのは止めようと思っていた。しかし、花後の蔓が伸びきったクレマチスの鉢が気になってしょうがなくなり、結局剪定作業を行い、鉢の全体移動。
1時間も作業していないのに汗びっしょりだ。

今年は背丈ほどにも伸びてしまった今が旬の白いアガパンサスは、涼しげにこちらを見下ろしていた。

白いアガパンサス

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