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フィルム写真

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フィルムカメラLeicaM4で撮影したモノクロ&カラー写真及び私のカメラ考。
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#モノクロ写真

LeicaM4で撮るモノクロの花

長きにわたり花の仕事をして、散々花の写真を撮ってきました。 花は、たとえ切り花となったとしても生き物なので、段々枯れて行きます。 開花前の蕾の初々しさ、誇らしげに咲く満開、花弁が落ちてゆく物悲しさ、その瞬間、瞬間の美しさを写真で留めておきたいと私は思っています。 今では、デジタルカメラもレンズも、写真アプリも進化して、誰でも素敵な写真に仕上げられるようになっています。 4年ほど前から、私は『その日その時その瞬間』という写真のノンフィクションが何となく薄れてしまうような気がし

モノクロフィルムで綴る冬の記録

フィルム価格高騰と忙しさとモチベーション低下で、36枚モノクロフィルムを撮るのに11月末から1月初旬まで要してしまった。 そして久々に現像に出し、フィルムスキャン。 久しぶりのフィルムスキャンで、『えーっと、手順はどうだったかな』と。 本日は、SNS投稿にはあまりにもタイムラグがありすぎるので、折角だからnoteにまとめておくことにする。 この半年くらいで仕事や家の中もリセットしたい気持ちが強まり、断捨離していった。 そして、レンズも尽く手放し、コンデジ以外のレンズ交換式

儚い夏の花 芙蓉、木槿、葵

連日の猛暑の後、ついにお盆に台風。 夏が嫌いで辛い毎日だったが、クリスマスの頃の冬の空気を想像しながら、きっといつかは終わると信じて2週間過ごしてきた。 こんな夏の中にも元気な花はある。 英名でハイビスカスに属する芙蓉、木槿、葵だ。 花型と花芯の形がそっくりなので、葉を見ないとわかりにくい。 また、朝咲いて夕方には閉じる一日花。露草も一日花。 過酷な日差しにも負けずに咲いた分、夏の命は儚いもかもしれない。 まずは、酔芙蓉。 葉が木槿に比べて大きく、手を広げたよう。 この

モノクロの時計草

7月は、梅雨末期から夏に変化する微妙な月。 梅雨明けが長引いて太陽が待ちきれなかった年もあれば、今年のように早くに梅雨明けしたものの、また逆戻りのような不安定な年もある。 この時期、人間も気候に合わせて体の調子を整えるのが難しい。 しかし、植物は柔軟だ。 年によって、遅かったり早かったり、沢山花を付けたり、または寂しい年もあるが、時間にになると咲いてくる。 時計草。 鎌倉の光則寺さんの手前にある幼稚園の壁一面の時計草。 毎年、楽しみにしている。 先週、様子を見に行ったが、今

モノクロの紫陽花

梅雨も半ば。 しっとりとした紫陽花を眺めながら散歩するのを少し楽しみにしていたのに、今日は急に気温上昇。湿った南風が海から吹いてくる。 週末から1週間は、晴れて暑い夏の日が続くようだ。 やはり、紫陽花は雨がよく似合う。 紫陽花は、蕾から開花、花が終わるまでの間に花弁が色変わりをする。 大抵は、ブルーのグラデーション。白やピンク、最近は赤っぽものもある。 モノクロの紫陽花を見て、『さてどんな色?』と人々に問えば、自然の変化と人の記憶色が相まって、色の幅はさらに広くなだろう。

企画展へ参加中

4/29よりいつもお世話になっているZushi art gallery さんの10周年企画展『猫とバラの日々』に参加しています。 今回は、モノクロ写真4点と会場に薔薇の花で少し装飾もしています。 写真は、FLATLABOさんで、一度試してみたかったネガスキャンしたものをデジタルプリント出ししました。バライタ調の用紙を選び、手焼きとそんなに変わらない風合いに仕上がっています。 勿論、自家プリントするのが望ましいのですが、果たして自分はそこまでこだわっているかというとそうでも