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儚い夏の花 芙蓉、木槿、葵

連日の猛暑の後、ついにお盆に台風。
夏が嫌いで辛い毎日だったが、クリスマスの頃の冬の空気を想像しながら、きっといつかは終わると信じて2週間過ごしてきた。

こんな夏の中にも元気な花はある。
英名でハイビスカスに属する芙蓉、木槿、葵だ。
花型と花芯の形がそっくりなので、葉を見ないとわかりにくい。
また、朝咲いて夕方には閉じる一日花。露草も一日花。
過酷な日差しにも負けずに咲いた分、夏の命は儚いもかもしれない。

まずは、酔芙蓉。
葉が木槿に比べて大きく、手を広げたよう。

酔芙蓉
LeicaM4 / DR-summicron / Kodak Tri-x 400

この酔芙蓉は、一日のうちで花の色が変わっていく。朝は白っぽく咲いて、閉じる頃にはピンクになる。
朝いけた花を、花弁が閉じ始め、夕暮れ時に撮影した。
届きそうで届かない感じのモノクロ画像が儚さを物語っているよう。

酔芙蓉
Leica M4 / DR-summicron / Kodak Tri-x 400

続いて木槿。
こちらはピンクの八重咲き。
木槿は、小さな葉で、芙蓉に比べると、どちらかというと『木』の仲間。
夏の日差しの下、負けずに咲いている。
カラー撮影になると途端にリアルが増す。

木槿 / GRⅢ撮影 

こちらは、前回の伊豆旅でも掲載したもの。友人の古民家で撮影。
暑い夏の風が、ふわっと入ってきた。

木槿 / GRⅢ撮影

葵の仲間も色々あるが、こちらはモミジバアオイ。
切れ込みのある葉っぱが紅葉のよう。
飛び出した花芯が、ハイビスカスの仲間らしい。

モミジバアオイ

桔梗や向日葵といくつか夏の花を紹介し忘れたな、と思いながら、台風が過ぎるのを待っている。
お盆が過ぎれば、晩夏。
日暮も早くなり、夕焼けが美しい季節となる。
待ち遠しくて仕方ない。

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