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文章の書き方と、勉強になる本について

#noteの書き方
 初投稿で早速こんなハッシュタグをつけるのもいかがなものかと思いますが、身の回りでも文章の書き方で悩んでいる人が多いことも事実なわけで。というわけで参考になる文献とともに文章の書き方についてお話してみます。

1.テーマを見つける

 文章を書く上で最も困るのが実はここなんじゃないかなと思います。例えばnoteに記事を書く場合でも、「さぁ書くぞ」からスタートすると「結局何を書けばいいんだ…」となってしまいがちです。「さぁ、◯◯について書くぞ!」と自分が書くべきものを決めてから書くようにしたいですね。裏を返せば、書きたいものがないときは書くべきタイミングではないのかもしれません。

・・・とまぁこんなことを言ってしまうと元も子もないのでここで早速参考文献を紹介しましょう。

 
 文章を書くということは自分の思考にアクセスし、それを外側に表出する活動です。ということはまず自分の思考にアクセスし、それを拡散、つまりアイデアについての考え方や感じ方を広げていく必要があるわけです。テーマを決めずに「なにか書きたい」と思った人は、とりあえずニュースサイトを見るなどして何かしらのテーマを見つけてみてください。ニュースサイトのタイトルなんかを疑問文に改めて見るとテーマはみつけやすいかもしれませんね。そして、そのテーマについて知っていることを芋づる式に引っ張り出してみてください。例えば上に挙げた「アイデア大全」のP.102には、「なぜなぜ分析」というものが紹介されています。これは一つの物事に対して「なぜ」を連鎖式に5回問うという手法です。この手法を用いれば、あなたが書こうとしているテーマについて、特にそのテーマが発生する原因についてこれまで考えたことのないくらい深く考えられるかもしれません。あるいはマッピングのように、テーマに関する情報をどんどんどんどん放射状につなぎ合わせていき、思考を拡散していく方法をとりのもいいかもしれません。書くという行為は、自身の持つ知識との対話です。まずは自分の脳内の情報に広くアクセスし、思考の幅を広げ、情報と情報を結びつけるようにしてみてください。思考の幅を広げることに限らず、思考に関する手立てが幅広く紹介されているのが上に挙げた2冊です。何かしらに困ったとき、なにか問題解決策を考えなければならないときに役立つでしょう。

2.書く内容を整理し、まとめる

 何について書くか決まりましたか?思考は広がりましたか?では今度はその思考を収束させていき、あなたの伝えたいことを相手に伝わる形へと変換していく必要があります。心理学的に見て、人間が文章を書くときにどのような過程を経ているかは以下の書籍を参考にしてみてください。

 また、拡散思考によって得ることができた情報をいかにまとめるかに関しては、次の本のメソッドが詳しいかと思います。

 よく言われるのは、あなたはどう考えたか(主張)なぜそう考えたか(理由)そう考えるに至ったのはなぜか、どのような事実やデータからそう考えるのか(根拠)を明確に書きなさい、ということでしょう。何かを説明するような文章や誰かを説得するための文章を書くなら、これらは必須事項であると言えます。ですので、さっき拡散して芋づる式に引っ張り出してきた思考から、「主張」「理由」「根拠」を抜き出せば、これをあなたの書く文章の骨格(アウトライン)とすることができます。もちろん、「理由」と「根拠」は一つである必要はありません。せっかく拡散した思考から見つけ出してきた「理由」「根拠」です。いくつか使っちゃいましょう。

3.文章として構成する

 さぁ書くテーマも決まった!内容の骨格も決めることができた!そうするといよいよ実際に文章として表現していく段階となります。文章として表現していく段階とは、言い換えれば情報を伝える順番や内容を吟味し構成する段階と表現できるかと思います。読み手を特定の誰かと想定できれば、その人が納得してくれそうな内容の話を、その人が理解しやすそうな順番で表現できればいいんです。不特定多数を相手にすることを想定した文章の場合には、とりあえず仮の読者(知り合いでいいと思います)を設定したり、自分が読みやすくて納得しやすいと思える内容・構成を追究しましょう。文章の書き方、構成の仕方に関して説く本は世の中に数多ありますが、ここでは次の本を紹介します。

例えばこの本では「しりとりのながれを作る」ことが紹介されています。文章とは文と文がつながって出来ています。ですので、前の文と次の文は関連している必要があるわけです。ただし、文と文のしりとりを続けていって果てしない旅路を歩むのもどうかと思います。文章を書く際には、着地点を決めて、その着地点に向かって文と文のしりとりを重ねていく、というのが良いでしょう。また、とくに文章を書くことに苦手意識のある人は、文章構成パターンを決めておくといいかもしれません。例えば、問題提起(疑問系で始める)→自分の主張→主張する理由→その根拠…というふうにパターンを約束事として定めておくことで構成に悩まず書けるようになります。

4.推敲する

 さぁ文章も書けたぞ!と安心したところで推敲しましょう。推敲とは誤字脱字のチェックだけではありません。読み直してみて、もっと良い表現はないか考えたり、文章の構成を練り直したりする活動を言います。文章力をつけたい人なんかはこの推敲の過程を大事にするとよいですね。反対に、とりあえず推敲をする自分に文章をより良くすることを任せて、一旦下書きを書きあげてしまうという作戦も、特に文章を書くことに苦手意識のある人には効果的です。まずは書き上げる、書き上げた自分を褒めてあげる、そしたらぜひ推敲することを忘れないでください。めんどくさいですけどね。

終わりに

 というわけで文章の書き方についての私見を参考文献を挙げながら書いてみました。書いてみたら小論文とか主張文の書き方に偏ってしまった感じもしますが、書くことが苦手だけれども何か書いてみたいと思う人や、説明上手になりたいと思っている人の参考になれば幸いです。文章を書くという過程は、自分の知識を確かめることや、持っている知識同士をつなぎ合わせて活用可能な知識にすることなどに役立つと言われています。ですので、まずは気楽に文章を書き始めてはいかがでしょうか。

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