タカシクエスト 第12章
タカシクエスト 第12章
思えば、俺が人見知りになったのは、保育園の時のあの出来事が原因だったな…。
「ソルトアンドペッパー城」では、一般の方々に宿泊施設を提供している。
そして、宿泊する際に宿泊料を徴収するわけだが、その利益は凄まじいものがあった。
しかし、その金は、祖父が独り占めして、愛人に貢いでいた。
千葉県船橋市に別の城を建てて、愛人と会っていたのだ。
このように、祖父は、とにかくぶっ飛んだことをする。
そして、祖父は、俺に「ジジ」と呼ばれることを嫌い、俺を「アンちゃん」と呼べと強要してきた。
なので、俺は、祖父のことを「アンちゃんアンちゃん」と呼んでいた。
祖父は、普通の人とは違った強いこだわりを見せ、そして、ぶっ飛んだことをする。
もう気付いているかも知れないが、祖父は発達障害者だ。
そして、二次障害で反抗挑戦性障害を発症している。
しかし、知能指数は高いようで、犯罪に走ることはなく、ビジネスの世界でその特性をフルに活用している。
そんな祖父は、とにかく悪口が大好きだった。
「バーベキューなんてやりやがって」
祖父の怒号が飛んだ。
オラに力(お金)を分けてくれ~。