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下北沢と”エモい”


下北沢とぼく


昔から下北沢に憧れをもってた。



上京前に学生時代よく眺めてたファッション雑誌には、

TOPS 下北沢の古着屋、パンツ 下北沢の古着屋、靴下北沢の古着屋

いや全部下北やん

みたいなスナップをよく見た気がする


下北沢に対しての憧れは雑誌だけじゃない。


いつも身近だった。


ぼくが一番好きな映画モテキ 。

主人公の森山未来と長澤まさみが出会うのは下北沢のビレバン前

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高校生の時に読んでた石田衣良やよしもとばななも下北沢を舞台にした小説を書いている

ぼくはバンドが好きでよく好きなバンドが下北shelterでライブをやっていた。


まあ僕がサブカルチャーみたいなものを愛してるから


サブカルの街といわれる下北沢が自分の視界に映るのは

当たり前と言えば当たり前だった


自分の身近な事から下北沢に敬意みたいなものを抱いていて神聖な場所みたいなものになってた。


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そんなぼくはイマまさに下北沢の近くに住んでる


下北沢と街人

実際、下北沢が近くにあると自分が下北沢に馴染む。

憧れの場所はおなじみの場所になって当たり前になる。


この感覚は憧れの女の子とデートを重ねて、

いつのまにか自分の彼女になってみたいな、そんな感覚だ。

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下町という印象が強い下北沢だけど、最近は都市開発の影響もあり駅が綺麗になったり(ちょっと前まで汚くてエモかったのに)

商業施設が建設されたり、町並みが変わってきている。

世界各国で発行されている情報誌「タイムアウト」が発表した“世界で最もクールな50の街”のひとつに選ばれた。



下北沢の魅力はなんだろう

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週末の深夜になれば、バンドマンが駅前で演奏している。


大学生が缶チューハイを手に持ち、外で飲んでる。


カップルが抱き合っている。

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場所がもし渋谷だと違った印象を受けるのは間違いないだろう。

「汚い街で学生がふらふらしてたり若いやつが遊んでる」

そう見えるのじゃないかな


でもそんなネガティブの言葉も


「下北っぽいね」


下北ならその一言でガラッと印象も変わる

下北沢という土地はヒトも、変えてしまう力がある

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下北沢ではじめて友達と飲んだとき、焼き鳥 駅にいった

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いわゆる提灯系の居酒屋さん。

座席間のスペースはとても狭く、店員さんも露骨に接客姿が悪かった。

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(レビューも後から見たら接客のことばかり書かれてて笑った。)


なかなか注文を取りに来ないので店員さんを呼んだら、ふてくされた態度で


「後で行くから待って」


そう一言


最初にいった時、何だこの店は、そういう印象だった。

ただ出来上がってくる料理はすごく美味しくて、

渋谷や新宿のチェーン店居酒屋で食べるような味じゃなかった。

おふくろの味ってやつにはじめて出会った。


店員さんもうちは接客じゃなくて、味で勝負するんだ、 みたいな物語が頭の中で生まれてくる


勝手に下北沢が、ふてくされた店員さんも優しい店員さんにしてくれる。


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下北沢とエモ

下北沢エモいという人間がいる


最近エモいという言葉に僕自身いったい何なんだろうという考える瞬間がいっぱいあるんだけど

自分なりに腑に落ちた定義としては

昭和ぽい、一昔前の街並み、風景、感情的になる瞬間みたいな曖昧な定義

↑なんかおもしろい記事あった。



例えば渋谷


50年後の渋谷にユニクロやビックカメラが残っていたらエモいと思うかもしれないけど


渋谷という街は新しいものを取り入れて人がたくさん溢れた場所になっている交通量も多い

一方下北沢


きっと50年後も今の風景とさほど変わりはないだろう


古着屋があって雑貨屋があって、居酒屋があって

狭い道があって、交通量は少ない


そんな町並みはずっと続くはずだ

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下北沢は永遠にエモーショナルな町なはずだ


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とあるサイトにエモい写真の説明でこう書いてあった

「写真にストーリー性を持たせることです。私たちもSNS上で、いきさつや時系列がわかるように複数枚を使ったり、連続写真を使います。
「点の写真ではなく、線の写真」です。

エモいという言葉は懐かしさを味わって自分の中にストーリーを見出してるのかもしれない。

その街を眺めたら、想像できるような物語が生まれてくるかもしれない


なにか期待してしまう。


うっかり下北沢が恋人だったら、愛着がわきすぎて離れられなくなるだろう

エモいを探ってたらまた面白そうなサイト。

この人が言うように、言語化したらダメなんだ。勝手に感じるものじゃないかな。

そのうちファッションメンヘラみたいにファッションエモみたいな用語もでてきそうである。


下北沢は人に物語を生み出してくれる町だ


やっぱり下北沢はかっこいい。

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憧れの人が憧れである理由があるように。


本日の一曲

never young beach/お別れの歌



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