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たしかにこのひまわり、F・O・Eっぽいなァ~?

こんばんは、如月伊澄です。

絵画シリーズ第3弾です。
今回はゴッホの「ひまわり」。

今回もこちらの本を参考に記事を書かせていただきます。

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参考文献 : 著 山上 やすお 「死ぬまでに観に行きたい 世界の
有名美術を1冊でめぐる旅」 2023 ダイヤモンド社 

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【ゴッホのひまわりって何がすごいの?】

超有名ですね、ゴッホのひまわり。
たしか、美術の教科書でも見たことがある気がします。

さて、このひまわり。

こちらで取り上げた「モナ・リザ」と比べて、写実的(写真みたいにリアルってことね)でもないですし

ムンクの「叫び」のように、精神世界、幻想を描いたようなものでもない。
悪く言ってしまえば、ただ現実にあるものを描いた絵です。

では、なぜ名画と呼ばれているのか?

この「ひまわり」という絵、じっくり見てもらうとわかるように「荒々しい」ひまわりという題名があるからこそ、我々は描かれているものがひまわりと認識できますが、題名がなければどうでしょうか?

つまり、このひまわりという絵、ただ綺麗だから名画というわけではないのです。
なんかこのパターンばかりだな、名画。

そもそもこの絵はどうして描かれたのでしょうか?
そこにはゴッホという人物の人生が関わってきます。

ゴッホは今で言う「コミュ障」的なところがあり、学校でも就職でもうまくいない日々。そんな荒んだ日々の中、弟のテオの勧めもあり、幼い頃から好きだった絵の道に進むこととなります。

そんなゴッホには夢がありました。

「南仏で画家達が共同生活をし、助け合いながら絵を描く」というものです。

素敵な夢ではありますが、それに賛同する画家は誰一人としておらず。
ゴッホは先走って一人引っ越してしまい、一人南仏から画家達に手紙を送り続ける日々を過ごしていました。

それから何ヶ月か、ついに友人のゴーギャンから「私も南仏に行く!」と手紙が届きます。大いに喜んだ(と思われる)ゴッホは、彼の部屋に飾るため「ひまわり」の絵を描きました。

つまり、この絵は「ゴーギャンを待ちわびる、ゴッホの想いがほとばしる絵」ということ。故にどこか荒々しく、それでいて喜びがほとばしるような、鮮やかなイエローが印象的な絵となったようです。

美しい絵だけが名画、というわけではないのですね。

ということで、改めて「ひまわり」を鑑賞すると、たしかに野性味が強い。
油断しているといまにも襲いかかってきそうな、怪しさや強さを感じます。

”ゴッホ”というフィルターを通してみると、ただのひまわりもこう見えるという面白さが、ゴッホの作品の素晴らしさなんですね。

【イエローイエロー。あっ、間違えちゃった】

ところで、「ひまわり」という絵には、もう一つ面白い試みがあります。
ひまわりという黄色い花を描くのに、なんとこの絵は背景も黄色なのです。

描きたいものを際立たせるのであれば、本来であれば反対色である「補色」を使うもの。実際に、ゴッホが描いたひまわりは(ゴッホのひまわりは、実は7枚あります)3枚目まで背景が青で描かれており、有名な「ひまわり」は4枚目、ここから3枚は黄色の背景で描かれています。

これはゴッホが「色の研究をしていたのでは?」という説と、黄色い絵の具を食べるほど黄色が好きだったから、という説があるそうです。

イエローイエロー。世界は黄色で幸せになれる。


参考文献 : 著 山上 やすお 「死ぬまでに観に行きたい 世界の
有名美術を1冊でめぐる旅」 2023 ダイヤモンド社 



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