話題にならないのが不思議。イッキ見したいおすすめ韓国ドラマ②「皇后の品格」

本国でヒットしたのに日本では韓流ドラマファン以外には知られず、埋もれていく名作がたくさんあります。
この「イッキ見」シリーズでは、私自身が見る気もなかったのに、気づけばイッキ見してしまったドラマをご紹介します。

今回は「皇后の品格」。
「 マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～ 」と同じく、
タイトルからして、またしても見る気をそぎます（笑）。

韓国語の知識ゼロなのでよくわかりませんが、韓国ドラマのタイトルって原題を直訳したかのような珍妙なタイトルが多いですよね。

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」とか。

ロマンティックなドラマもイッキに珍妙ワールドに突き落とすインパクト大のタイトル。
本当になんとかならないのでしょうか（笑）。

「皇后の品格」も原題をそのまま和訳したそうですが、タイトルの真逆をいく品格なきドロドロ劇。

現代の韓国にロイヤルファミリーがいたら、という設定なのですが、このロイヤルたちがもう魑魅魍魎すぎる！

これが日本の皇室だったら、革命起きるレベルの極悪人揃いです。

皇帝役のシン・ソンロク氏、悪役でおなじみですが、太后＆秘書ともども、腹黒さMAX！
日本のドラマだったら悪人なりの美学とか描かれますが、韓国ドラマは悪人は本当に見下げ果てるほど徹底的に悪く描かれてますよね。

シン・ソンロク氏、「リターン〜真相〜」でも、怒りのあまり見る者（私）を具合悪くするほどの悪役を演じ切りましたが、今回も名演です。

最初は韓国ドラマあるあるの「果てしなくつまらない」展開。

見続けるのに心が折れそうでしたが、皇帝と太后＆秘書が成敗されるを見たい一心で耐えられました。

まず、主役のチャン・ナラさんの職業が売れないミュージカル女優ってところからして視聴意欲が失せます。
当時、韓国ではミュージカルが流行っていたようですが、世界的に人気だった米ドラマ「GLEE」の世界観を期待してはいけません。
売れないミュージカル女優のリアリティ満載の貧乏ワールドが炸裂。

主演チャン・ナラさん＆チェ・ジニョク氏。
舞台は皇室。
きっと美男美女が繰り広げるゴージャスなラブストーリーに違いない。

と思い込んで見たのですが、早々に裏切られました。
いつまで経ってもチェ・ジニョク（ワンシク役）出てこないし。

しかもこのワンシク、途中から整形どころじゃない、生まれ変わりレベルの驚愕の変身を遂げるのです。

ややネタばれで申し訳ないのですが、
最初はテ・ハンホ氏が演じているのですが、突如激やせ＆マッチョ化し、チェ・ジニョク氏にトランスフォーム。
復讐のための特訓の成果としても、そこまで変わらないわっ！　
と思わずひとり突っ込みをしてしまいました（笑）

この激変を受け止め切れないと、このドラマに最後まで乗り切れないかもしれません。
テ・ハンホ版ワンシクもとことん善人かつ名演なので、彼が報われるのが見たくて見続けた方は、いきなりイケメンに生まれ変わってしまい、戸惑いがぬぐい切れないかも。

ちなみにこの作品、20話で完結の予定でしたが、人気が出たため26話に引き伸ばしたそうです。
ゆえにチェ・ジニョク氏のスケジュールが取れず（主役を押さえられないのに６話も引き伸ばしたのかいっ！とまた突っ込みが。笑）、チェ・ジニョク版ワンシクも終盤前にまさかのフェイドアウト。

あくまで皇后が主役なのでこれでよしとした制作人の苦肉の策かもしれませんが、
ワンシクも主役として捉えていた私は「え！……むむむっ…う～ん…」となりました。

最終的につじつまは合っているけど、なんとも言えぬ消化不良な感じ。
このドラマに何を期待しているかによってラストの評価はわかれますが、たとえ私の期待する結末でなくとも、イッキ見せずにはいられないドラマでした。

チェ・ジニョク氏のスケジュールさえ取れていれば、違った結末になったのかと思うともったいないような気もします。

でもとにかく途中から急におもしろくなるので、イッキ見できる休日に見ることをお勧めします！