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被害者にも加害者にもならない

 結構辛辣な言葉をかけられた。ただ、理屈としては間違っていないし、相手なりの思いやりがあるのはわかったので、ただただへこんでいた。

 そのへこんだ部分が時間と共に、元に戻りつつある。自分の感情に整理がついたら、また目の前のことに取り組むだけだ。

 相手を加害者にしない。
 ここ数年で学んだことだ。たとえ自分が傷ついたのだとしても、相手に悪意があったとは限らない。わかりあう努力をしてからでも遅くない。

 自分を被害者にしない。
 被害者は、受動的な人間なのだ。なにかをされるだけだと受け入れてしまえば、目の前の課題を解決する行動力を手放すことになりかねない。

 もちろんこれは個人の心構え的な意味で、第三者が口にするのはお門違いだし、法律が絡むような直接的な暴力の話には通じない。

 けれど、日頃の人間関係には、結構役立つと思っている。

 日常においては、そうそう「傷つけてくるあいつ」もいないし、「傷つけられたわたし」もいない。ただあるのは「わたしが傷ついている」事実だ。その傷は時間が経てば、やがて癒えていく。あとは、また立ち上がって動けばいいのだ。

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