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不言実行できねば語れ

 自分の想いを全面に出すことを恥ずかしく思っていた。

 熱い想いを懐いてそれを語れば語るほど、追いついていない現実がくっきりと浮かび上がってくる。だから黙して語らず、不言実行こそがカッコいいのだ。

 そう信じて止まなかった僕が、近頃自分の考えていることを語る機会が少し増えている。背中で語る人は今でも尊敬している。ただ、振り返ってみたら僕の背中は大きくもなんともなかった。

 背伸びしても足りないならば、今は別のもので補完するしかない。現在地はまだスタートして間もなくとも、方向性は言葉で指し示せる。論理は人を説得できるけれど、感情的な面まで納得させるのには少し心許ない。

 共に歩いていきたい人々がいるならば、そこに向かって正直に真摯に語るのが1番良いのではないかと今は思っている。今は、恥ずかしい言葉を並べよう。きっと現実が後から証明してくれるから。

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