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大丈夫仮面を引き剥がせ

 多くの人が大丈夫なフリをしている。

 自分でいろんな人に声をかけて、話をして、また聞いてもらううちにそれぞれが抱えているストレスや苦しさが吐露される。そういう場面にこれまでも多々出くわしてきた。

 不思議なのは、そうやって大きな傷を抱えていても、面には出してないのだ。最初は平気そうに見える。ただ、話が深まれば深まるほどに、グツグツと煮詰まった想いが噴き出してくる。

 よく平気な顔をしていられるな。

 僕はその度に思う。だけど、翻って自分はどうだろう?
 苦しい時は苦しい表情をしているつもりだった。自分の顔が見えるわけではないので、正確にはわからなかった。

 しかし、オンラインで画面に映る僕は笑顔だった。
「寂しい」と言って相手をしてもらう時も、笑っていた。なにがおかしくて、なにが楽しくて笑っているのだろうか?

 無意識に表情を繕っているのだ。暗い表情をしていたら、相手に心配されてしまうかもしれない。本当は心配してほしいくせに、心配させるのを申し訳なく思う。

 この相反する思考に、まだ折り合いをつけられていない。

 もっと素直に。もっとストレートに。変な加工はやめて、素材を押し出して行きたいものだ。

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