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「成功」が怖い

 失敗をするのは怖い。
 そう感じる体験を多くの人が持っているだろう。
 しかし、なにかを成したいと思った時、失敗なしに成功することはない。
 頭でも理解できるだろうし、実感としてわかっているはずだ。

 失敗するとだれかから非難される。
 それは本当だろうか?
 周囲の人が避難しないと保証しても、二の足を踏む場合がある。
 成功するまで、誰にも言わずに行動すればいい。
 けれど、人知れず行う日記習慣だって失敗する。

 果たして怖いのは「失敗」だろうか?
 本当は「成功」が怖いのではないだろうか?

 だって、成功したら言い訳ができなくなってしまう。
 資金がないからできない、と言った人が宝くじを当てたら、行動せざるを得なくなる。

 成功はゴールではなく、その先が必ずある。
 薄々それがわかっていて、成功を避けてしまう。
 いや、目の前にぶら下がった成功より、失敗を選ぶ。

 その奥にあるのは「現状が変わるのが怖い」なのかもしれない。
 だって、成功も失敗もひとしく現在を変えてしまうのだから。
 だったら、なにもしないが1番の安寧だ。

 けれど、年老いた時に悔いるのは「したこと」よりも、「しなかった」ことだ。

 成功する勇気を持つ必要がある。

人はみな「失敗するのが怖い」と言うが、本当に恐れているのは「成功するかもしれない」と言うことである。
(『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』ジュリア・キャメロン P89)

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