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現状は把握できない

 現実を生きているけれど、現状を把握していないのは珍しくない。

 たとえば、部屋の模様替えを1時間くらいしようと思って作業を始めたら、3時間経っても出口が見つからない。見通しはあったとしても、見落としている要素が実はとても多い。疲労感や集中力の低下による作業の遅れや、不意に出てきたアルバムを読み耽ってしまう時間が考慮されていない。
 したがって、予定した時刻よりも早く終わるのは、まず起こらない。

 僕達は、現状を全ては把握できていない。その前提を常に持っておく必要がある。

 作業に限らず、人に対してもそうだ。自己認識がどれだけ高くとも、他者から見える自分を知らない以上、盲点は生まれる。ただ、その盲点があることを知っておく行為が重要なのだ。他者の力を借りたり、客観的な情報を積極的に仕入れるようにする対策を立てられる。

 つまり、現状を把握するためには、まず自分の無知を知り、受け入れることから始まる。

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