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びっくりな寿司

 10年ぶりくらいに回転寿司に行ってきました。

 僕の記憶の中では、回転寿司って、とにかくたくさんの皿が回っているという印象でした。基本的にはレーン上のものを取り、自分の望む品がないと、キッチンに頼むのです。
 しかし、現代のチェーン回転寿司屋ではランダムに寿司は回っていませんでした。タブレットで注文したら、それだけがレーンに乗ってやってくる。それ以外は他の卓の寿司かワサビなどの薬味ばかり。もう完全に別物の印象でした。

 活気は感じませんでしたが、かなりシステマチックになっていて驚きました。フードロスは減っていいんじゃないでしょうか。
 好んで寿司を食べないので、全然行く機会がありませんでしたが、すごい変化が起こっていました。

 飲食店に限った話ではないですが、物流とか仕入れコストとかそういうものが最適化されていくと、最終的に人間が削られていくんだなと思いました。かつてはたくさん店員さんがいる印象でしたが、今はホールで立っている人は広い店内に1人か2人くらい。

 ロボットに仕事を奪われる話がかつて取り沙汰されていましたが、渦中になるともはや話題にならなくなるんですね。淡々と人が減っていくし、店員も客もそれを当たり前のものとして受け止めていく。

 普段行かない場所にも行ってみるものです。食事をしたというよりもアトラクションに乗ったような非常に面白い体験でした。

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