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ボタンかけ違ったら直せばいい

 毎日熱を測る習慣がついて、びっくりしたのは35.8℃とか出ることだ。

 小学生の頃は平熱が37℃だった僕にとって、以上な数字だ。ただ、ヨガを始めた頃も実は同じような体温が低くなっていた。今は食生活にも気を使っているし、身体を動かしているのでおかしいと思っていた。

 約1ヶ月経ってから、突然36.6℃になった。不思議に思っていたら、それまでは体温計がちゃんと脇に挟まっていなかっただけだった。

 こういうボタンのかけ違いみたいな現象はよく起こっている。やっていること自体は間違っているわけではないのに、ほんの少しなにかが足りなかったり、ズレているだけで結果が大きく変わる。
 自分1人で完結している場合ならば「やってしまった」で済むが、他者との関係性の中で発生すると問題になりやすい。どちらも悪気はないし、パッと見た限りでは原因もわからないので、修正もできない。自分は悪くなさそうだと思うと、相手に原因を求めるのは、論理の道筋としてはわかる。ただ、相手も同じように思っているので、話が平行線になってしまう。

 そういう時に対話をする力が鍵を握る。疑心暗鬼になるのではなく、お互いの主張のズレから、別の要素が関係していないかを探れるからだ。無闇に対立しなくて済むので、関係性も悪くならず、一緒に進んでいける。

 ボタンのかけ違いをなくせれば、それに越したことはないが、起こってしまった時の対処法を持っているだけで、随分と生きやすくなると思う。

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