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暗転する物語の世界

 久々に小説を読んだ。
 最近は小難しい専門書や実用書ばかり読んでいたせいで、もう半年近く小説を読んでいなかった。物語に触れたい欲求が出てきて、本棚にあった小説を手にとった。

 すぐに飽きちゃうのかな、と思って読み始めたら、あっという間に惹きこまれて1日で読み終えてしまった。

 読後の満足には、「あー、終わっちゃた」という寂しさがないまぜになっている。いつも不満を覚えるのは「その後はどうなったの?」ということだ。1つの物語としては決着がついたけれど、全員が死んで終わらない限りは続きがあるはずで、その先が見られないことが寂しい。
 それは突然電源を落とされたみたいに、物語の世界観が暗転してしまっているように感じるからだ。

 それにしても、以前よりも読んでいて感情が動く。一喜一憂するほどうわついてはいないけれど、紡がられる1つ1つの出来事に鐘のように僕の心は響いている。エピソードをしみじみと味わえる。

 読書の位置付けが自分にとっても変わってきているのかもしれない。
 今年は小説も合間合間に読んでいこうと思う。 


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