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間違いから始まる

 僕はらくだメソッドという算数・数学のプリントをやっている。現在は高校2年生の単元をやっているのだが、ここ2週間くらいずっと解けない問題があって、解答を見て、何度解き直しても意味不明なのだ。明らかに理屈が通っていない。

 答えがあって、解き方を示されて、なおこれだけの期間わからないのは初めてだった。しかし、その理由が今日わかった!

 ただの見間違えだった。問題は手書きなため、「、」と「1」を僕が混同していただけだった。わかってみればなんてことはない。でも、真剣に悩んでいた。

「わからないから教えて」と頼み込んだ相手も、まさか僕が問題を誤認をしているとは夢にも思わない。丁寧に解説してくれるのだが、僕がさっぱり理解しないので、不思議そうにしていた。

 人生はこういうことの連続だなと思う。
 自分の思い込みに人やものを押し込めて、わかったふりや不満を述べる。そうして思い込み自体に気づかされた時に、反省して、謙虚になる。けれど、知らぬ間にまた思い込みは忍び寄ってくる。

 ただ、その失敗の連続は決して無駄ではないと思っている。この失敗を繰り返す過程で少しずつ変わっていく。10年前の僕はある対象を嫌ったら、もう対象の全てが嫌だった。けれど、今ではそれは一面であると感じられるようになった。

 変わらないようで変わっている。変わっているようで変わってない。
 でも、こうした変化の起源を辿ってみると、失敗がある。だから、実は間違うこと、誤解することから、物事は始まるのかもしれない。

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