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京都西陣・お気楽着物コーデ(20200828) ~夏の終わりに秋を表現してみる~

こんにちは、京都西陣のkiritsuboです。まずはコーデ全体のご紹介。
コーデの詳細はあとに書いてます。

1.2020年8月31日の着物コーデ。

(名前入り)20200828着物コーデ (5)

2.当日の天気

最高気温 32.6度、最低気温 27度

この週は先週より低かったとはいえ
ものすご暑かったです。
そやけど、この日だけ奇跡的に4度くらい下がった!
雨が降ったせいもありますが、
体感温度は湿度も関係しますしねぇ。
ムシムシしてました。

雨はじゃんじゃん降りにはならず
降ったりやんだり。
それも大した降りではなかったので
お昼過ぎの帰り道も、雨に遭った感じはなく
わりと楽でした。

3.着物

3枚まとめて買うた中の1枚です。この3枚は、この前ご紹介した「水色の着物」、「白の着物」と「今回の着物」です。

(名前入り)20200828着物コーデ (1-2)


で、「水色の着物」はこんなふうに着てます。

「白の着物」はこれ。真っ白ですよ!

みんなちゃんと活躍してくれてますね♪
では、この着物に戻って~
素材はポリエステル、柔らかみのある生地です。
雨の日は洗える着物に限りますね。正絹は雨粒1つついてもシミになりそうで怖いです!

(名前入り)20200828着物コーデ (1)

色は典型的な紺色。紺地に白のドットの源氏車の模様です。
ポリ着物に紗とかあるのかわかりませんが、まぁ見た目「紗」ですね。
ポリというと暑そうですが、風がよく通ってとっても涼しいです。透けていると他の人が見ても涼し気ですし、夏着物を着る大きな魅力の1つになりますね!

4.帯

いつもの天神さんのお店で買いました。
そこそこ良い帯やったようで、値引きしてもらえなかったんです。それで3本まとめて買ったらお安くなりました!

(名前入り)20200828着物コーデ (5・帯と帯締)

これは麻100%の帯ですサラッとして気持ちいい♪
地色は薄茶で山の風景のような柄が前とお太鼓部分に入っています。
えんじや緑、薄紫と、いろんな色が入っているので合わせやすいですね。
白くないので晩夏向きかな。でも、麻なので間違いなく夏っぽい。

5.帯揚げ

帯揚げはちょっとしか顔出してないのでわかりにくいですが、絽の縞模様があります。

(名前入り)20200828着物コーデ (5・帯と帯揚げ)

着付けの先生から譲っていただきました。

季節が進み、前回の白からやや色づいた薄黄色を使いました。
黄色らしく見えるか見えないかってところの色です。
もう一段階濃い黄色のを持っていますが、これからが出番になるでしょう。

6.帯締

(名前入り)20200828着物コーデ (5・帯と帯締)

レースの帯締め。これもまとめ買いでお安く買いました。
色はベージュの濃淡で、唐組のようなひし形模様の連続柄。

7.下着

肌襦袢と絽の薄い長襦袢(ポリ)。

色と柄が浴衣っぽいので、お襦袢無しで着てみよか、とか思いたくなる着物です。でもこれはかなり透けるので、長襦袢がなかったら完全に身体の線が見えます。

私ぐらいの年の者がやるといやらしいし、見て欲しくないし(見たくもないやろしw)。とは言っても、若い人がやると相手が気になって仕方なくなる。洋服でもやりすぎはダメでしょ?あくまで上品に着ましょうね。

補正はいつものようにウエストと胸周り。
暑くても私はやります。
汗を取ってくれて、かえって楽です。

8.コーデの工夫

(名前入り)20200828着物コーデ (4)

季節はもう秋の手前。でも暑い。
そういう時は薄い着物を選び、色は秋色にする。
今回はとっても薄い生地やけど、色が青い。青いだけやと夏っぽい。
なので帯の色で秋を表現してみたのですが…

帯の柄、山の風景ですが、なんとなく実りの秋っていう景色に見えました。それに茶系統はやはり秋を連想させますね。お日様の光もますます色味を濃くして来ました。

8月も終わりになれば、もう白っぽいものが合わなくなってきます。お日様が傾きを増し、光も濃くなります。その光が当たると、白も妙に色づいてくるのです。その濃さに合わせて、着物も帯も色を濃くしていく。すると自然と秋らしくなってきますよ。

実りの秋の色、どんな色でしょう?
食べ物なら例えば栗。穂を垂れた稲の色。
ほんの少し色の褪せた木々の緑。

これから風景が茶色くなり、枯れて行くだけでなく実っていく。茶色や黄色はそういうイメージを持たせてくれます。見ていて涼しくなる色は落ち着きを無くしていきます。

同じ白でもベージュが混ざった色に。青い色も濃く、くすんだものに。青に赤みが入ると紫になっていきます。紫を帯びたほうが温かみがありますね。

帯締も真っ白は使いません(袷になったら使うこともあるのですが)。赤と黄色の帯締でもいいのですが、ここは秋を感じる茶のくすみ系でいきます。レースですが、唐組っぽい帯締が帯によくなじみます。しかしレースの帯締もこれで終わり。まぁもともとレースは使わなくてもいいんですけどね。あれは組紐屋の売り込み作戦で生まれたものですからww

9.全体の感じ

顔は隠れてますがいつものように「おすまし」しております。

思ったより帯締が白っぽく見えますね。ベージュが入っているので帯になじむはずなのですが…

(名前入り)20200828着物コーデ (2)

絽の魅力はやっぱり透け感。透けていることで涼しく見えます。
でも中が見えるわけですから、下はしっかりガードしておきましょうね♪

9月は秋が始まる月。でも30度超えてたら、分厚い生地の着物はつらいです。なので気温に合わせましょ。無理したら着物着るのがしんどくなりますよ。季節は秋でも薄物を着る。洋服と一緒。秋にするのは色味だけ。

ラジオのポッドキャストのところに全体の写真がありますので、よろしかったらどうぞ。
ポッドキャストは、3カ月で消えます(と聞いてます)。

https://radiomix.kyoto/episodes/episodes-20948/

この日のテーマは「御所と京都人」。

京都人にとって、御所は大事な場所。「御所」っていうのはどこを指す?
京都人の「御所」は「京都御所」ではない?昔の御所の地図はなんのために使われた?など他所では聞けない京都トリビアをご紹介しています。

10.全部の価格は?

着物 :約2,500円(3枚で7,000円)
帯  :4,000円(3本まとめて10,000円)
帯揚げ:2,000円
価格 :約1,500円(3本で5000円)

合計 :約12,000円

今回は帯がいいもので、6,000円でも「う~ん…」ってお店の方が言うたはったんですよ。でもまとめ買いで、お安くわけていただけました。帯は10,000円くらいまでなら、良い!欲しい!と思ったら後悔しないように買うことにしています。

コーデの参考になりますように。

次回の着物コーデは

前回の着物コーデは



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