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アイスランド旅行記⑩嬉しいハプニング

前回までのあらすじ

ケフラビーク空港から、fly busで首都レイキャビクへ向かった。
朝から虹を見て、気分は絶好調。バスターミナルに到着し、レイキャビク中心地を目指して歩き始める!

2日目のミッション

ここで2日目の予定を整理してみる。

①予約しているホテルにチェックインする。
②レイキャビクを観光する。
③明日の集合場所を確認する。

実は、一人で行動するのは今日まで。
明日(3日目)以降は、参加する国際ボランティア(参照:アイスランド旅行記①)のメンバーと合流し、「Eskifjörður」(エスキフィヨルズル)というアイスランド東部の港町にあるキャンプ地へ向かうことになっている。そのための集合場所が「レイキャビク市役所のメインエントランスの前」と指定されていたので、レイキャビクのホテルを選んだというわけである。

BSI(バスターミナル)についた時点で、時刻はまだお昼。ホテルのホームページにはチェックインは14時〜と書いてあったが、このスーツケースを預けないことには観光もままならない。チェックインが出来なくても、スーツケースくらいは預かってもらえるだろうと期待してホテルへ向かうことにする。

2日目のホテルは、Hotel Reykjavik Centrum(ホテル レイキャビク セントリウム)。こちらも、日本で既に予約済み。少々値段は張るが、明日の集合場所に近く、評判も良かった。

https://centrum.hotelsreykjavik.net/en/

↓これは、今朝出発前に1泊目のホテルで保存しておいたGoogle mapのスクショ画面である。

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(こんなものでも、残しておくと良い思い出になる。)

歩いて17分と表示されているが、まあ初めて行く土地だし、道も分からないし、30分はかかるだろうと覚悟した。

地図を頼りにテクテク


重たいスーツケースを転がしながら、広い道路を歩き始めた。つくづく、バックパックで来なくて良かったよ。(参照:アイスランド旅行記②)
舗装されていない道だったらどうしようかと思っていたけど、レイキャビクは首都ということもあって、全ての道が舗装されていた。スーツケースは問題なく転がせた。

さて、上のマップを見てもらうと分かるように、道中には大きな湖がある。「チョルトニン湖」と言い、日本で前もって地図を調べた時から、目印にしようと考えていた湖だった。湖の近くまで来れば、湖に沿って歩くことが出来る。そうすれば迷わずに行けるだろうと思った。言葉がわからない国では建物やお店は見間違える可能性があるが、「湖」といえば、湖である。自然は偉大だ。

ホテルまでの道中、とにかく道を見失わないことに必死だった。もともと地図に強い方ではないし、体力も無い。英語も下手。迷って反対方向なんかに進んでしまったら、大変なことになる。とにかく神経を集中させて歩いた。
日本にいれば、道に迷っても看板や標識を見ればどうにかなるし、人に聞くことも出来る。考えごとをしながら歩いてもそれほど危険は無いし、あえて知らない道を選んで迷ってみるという楽しみ方も出来る。これって、実は素晴らしいことなんだなぁと気付いた。こんな体験をしたおかげで、日本に帰ってきてからは、以前より日常が楽しめるようになった。

やがて湖が見えたので、計画通り湖に沿って歩いて行く。右手には、アイスランドで最も高い建物と言われているハットルグリムス教会が見えた。調べていたのと同じ位置感覚で安心した。

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↑レイキャビクの道。これは市の中心部からは少し離れたダウンタウン。

アイスランドは、他のヨーロッパの国々のような石畳の古い町並みは見られない。少し調べてみると、レイキャビクで大幅な近代化が行われたのは、第二次世界大戦中にイギリスやアメリカ合衆国の連合軍が進駐した時で、他と比べ遅かったらしい。欧米の中でも、映画で見るアメリカやイギリス、フランス、イタリア…といった有名な国々と違う世界観。
私は既にアイスランドの虜になり始めていた。

ホテルに近づいてくると、街行く人の数も増え、賑やかになってきた。
湖や広場、かわいい建物。もっと近くで見たい!写真を撮りたい!という気持ちを抑え、まずはホテルにチェックインしようと歩を進める。

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ようやく、ホテルの前の道まで来た。
この写真の左側に写っている薄いグレーの建物が、ホテル レイキャビク セントリウムである。いや〜、本当によく辿り着いた!距離的には大したことない道のりだったけれど、知らない土地で地図だけを見て迷わず目的地に到着できたことは、私にとって大きな自信になった。

HOTEL REYKJAVIK CENTRUM

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じゃじゃん!こちらが2日目のホテル、「HOTEL REYKJAVIK CENTRUM」!

絵本に出てくる「おうち」のような形をしたホテル。一目で見て気に入った。壁面の看板に書いてあるホテル名を確認し、「合ってる!」と感動。

エントランスに入ると、宿泊客で賑わっていた。1日目のホテルは夜中に到着して心細い思いをしたので、今日は昼間ということもあり人の多さに安心した。

ここで忘れかけていた設定、「クレジットカードが使用できない」ということを思い出す。いや、当時の私はもちろん覚えていたけど、今書きながら忘れかけていた。1日目のホテルでは、保障のためにクレジットカードの提出を求められ、暗証番号NGでサインを希望したところ、そのままサインすることもなくOKされた、という綱渡り戦法で切り抜けた。今日は大丈夫だろうか…とハラハラしながらフロントに声をかけた。

「Can I check in?」と言うと、笑顔で答えてくれた。どうやら、まだ2時にはなっていないが、チェックイン出来るようだ。クレジットカードを求められた。しかし、カードを見るだけで暗証番号は求められなかった。大セーフ!!

そして、何やら続けて説明を受けた。全部は聞き取れなかったのだが、「ごめんなさい、部屋を移動してもらいます。」というようなことを言っている。よく分からなかったものの承諾して、スタッフに着いていくと、エレベーターを上がって渡り廊下のような通路を進んで行く。部屋に案内されると、スタッフは去って行った。

嬉しいハプニング

そして部屋に入ると、まさかの光景に私は笑ってしまった。

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なぜかベッドがツインだったのだ。もちろん予約したのはシングルベッドの部屋。一体どういうこと?と思ったが、これでなんとなく謎が解けた。

どうやら、このホテルは本館と別館のような構造になっており、「私が予約していたのは本館だったが、別館に移ってほしい。」というようなことだったらしい。(もしかしたら逆だったかもしれない。)私はそもそもこのホテルが本館と別館に分かれていることを知らなかったので、全然問題なかった。むしろ、そのおかげでツインにグレードアップしてもらえたなんて、とても嬉しいハプニングだった。

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↑1枚目の写真では見切れていた赤い建物が、私の部屋のある新館(的な建物)である。真ん中のガラス張りの通路を歩いたことになる。面白い構造だが、お洒落だった。

このホテルのレセプションは、とても親切な人だった。「日本人で、女で、年も若い、英語も下手」というナメられる要素しかない私にも、一切偏見を持たずに接してくれた。当時は良かった〜としか思わなかったが、今思うとやっぱりホテルのグレードにもよるのかな、悲しいけど。それなりのお金を払えば、失礼な態度をとられないということもある。

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ツインということもあり、部屋も全体的に広かった。薄型テレビに、長い机。サイドテーブルの照明も綺麗。「シャワーに入るまでは左側のベッドを使い、シャワー後は右を使おう!」という贅沢なマイルールを定める。

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↑部屋の窓からの景色。正面に広場のようなものがあり、人が集まっているのが見えた。

次回、待ちに待ったレイキャビク観光!

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