自己選択、自己決定をなぜ大事にするのか?
こんにちは。きりんアフタースクールの粕谷です。
もう5月ですね。新1年生もさっそくアフタースクールの生活に慣れてくれていて「行くのが楽しみ!」と言ってくれる子も多く、うれしい限りです。
さて、今日は自己選択、自己決定をなぜ大事にするのかについて書きます。すでに学習関係の自己決定については下記に述べられています。
ここでは少し将来的なことも含めて述べたいと思います。
誰かに課される人生ではなく自分で決める人生へ
以前の話ですが、アメリカのとある学者が、2011年度に入学した子どもたちが就職する頃には65%が現在存在しない職業に就職するだろうと述べていました。2030年頃になるかと思います。
要はそれだけ将来のことは誰にも予想できない時代だということですね。だからこそ、子どもたちには、自分で未来を切り拓ける大人になってほしいです。そのためにも幼少期のうちにやっておかなくてはならないこと、それが日頃からの自己選択、自己決定だと思っています。
自己選択、自己決定のメリット
大きく下記の3つだと思っています。
①自分で考える習慣が身につく
②思考力が磨かれる
③ものごとに主体的になる
ではどのように身につけれられるのでしょうか?
日常に自己選択、自己決定の場は溢れている
「今日のご飯は何を食べる?」「宿題は何時にやる?」「何して遊ぶ?」「週末はどこに行く?」「お父さんと何したい?」などなど選択する機会はいくらでもあります。
いずれ大きくなれば、どの学校の受験するといった大きな選択も行うことでしょう。だからこそ保護者の方に意識してやってほしいことが、「問い」です。
日頃から問い、子どもが決める習慣があることで、子どもの主体性は育ちます。逆に○○しなさい、○○の方がいいでしょといった大人が決めていることが多いご家庭ほど、自分で考える習慣がなかったりします。
日頃から子どもに問い、行動を促す機会を持ちたい
子どもたちに日頃から問い、行動を促す機会を持っていただければと思います。さきほど述べたような簡単な問いはもちろんですし、日頃起こる問題や課題の解決法についても一緒に考え、最後は選択、決定させることができるといいですね。
たとえば、先日RちゃんとY君が喧嘩をしました。RちゃんはY君に悪い奴だと言われ嫌な思いをしました。そこで私が仲裁に入ったときにしたことは、起こったこと、気持ちの整理と、お互いにどうしてほしいのかを、次からお互いにどうすればいいかを問いました。
Rちゃんは「謝ってほしい」、Y君は「なぜ自分がそれを言ったかを理解してほしい」と主張してくれました。
「じゃあどうすればいい?」と問うと、自然と謝り、仲直りする機会になりました。
ここで私があなたが悪いから謝りなさいというと、やらされた感が出てしまいます。
自己主張が苦手な子には選択肢を与えればよい
問いを投げても何も出てこないことももちろんあります。その場合は、選択する選択肢を与えてみてください。「今日何が食べたい?」で「わからん」と返ってきたら、「カレーとハンバーグならどっちがよい?」という感じです。
ハードルがぐんと下がりますね。選択肢の中から決定するレベルから、自分で考えて選択肢を生み出せるレベルにくると楽になります。
自己決定後の失敗はたくさんしたほうがよい
日常の決め事から人生の大きな決め事まで選択する機会はたくさんありますし、失敗も小さい時からたくさんしてほしいと思います。大きなできごとで後悔してほしくないからです。
そのためには決めてことを「自分で決めたことだ」という意識を強く持てるかどうかだと思っています。大人の寄り添いはなかなか答えがないものですが日々トライですね。
ぜひご家庭でも取り組んでみてください。それではまた!
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