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吐くのが怖いんです~そのいち~

あなたがこの世で一番怖いものは?と何かの機会にインタビューされることがあるかもしれない。
その時に備え、『この世で恐れるものベスト3』を考えたことがある。


私にとって、この世で恐れるもの、

第一位『戦争』

第二位『地震』

第三位『嘔吐』

である。


もし、何かの機会で

『あなたがこの世で恐れるもの、ベスト3は何ですか?』

と聞かれたら、こう答えることにする。


今回は、第3位の『嘔吐』にフォーカスしたい。
決して美しい内容ではない。
自分の恐れと向きあうために書いてみる。


幼き頃から、吐く行為はもちろん、人が吐いているのを見るのも死ぬほど嫌だった。
きっかけや原因は分からない。

吐くという行為がとにかく苦しいし、不快感しかない。
吐物を見るのも苦手だし、吐いている人を見ることができない。
吐くことに対して、異常な恐怖心を持っている。

厄介なことに、嘔吐にまつわる話には興味、関心を示してしまう。
自分自身の嘔吐したエピソードはもちろん鮮明に覚えている。
誰かの嘔吐の場面に遭遇した時も、いつ、どんな状況だったか、詳細を言えるほどだ。

『嘔吐』の言葉にも反応してしまう。
見るからに気持ち悪い。
恐ろしいことに、『嘔吐』というタイトルの小説さえある。
正気か?

『嘔吐』という言葉に着目すると、「口」が5つもあることに気づく。
口の主張が強すぎる。
これに「器」という文字をつけて『嘔吐器』という言葉が存在するならば、「口」が9つも存在していることになる。

仮に『嘔吐器』の言葉の意味を作ってみる。
意味は「吐物をいれるための器(うつわ)」だ。
読み方は「おうとき」

縄文土器じゃないんだから。
もうやめてくれと言いたくなる。
もう口は見たくない。
その言葉も見たくもない。
だけど気になって見てしまう。
『嘔吐』の小説も読みたい。
明日、図書館に借りに行こうかな。


自分で嘔吐を誘発する人がいる。
信じられない。
だが、摂食障害の人の気持ちはわかる。
私も軽い摂食障害の経験があるからだ。
ただ、私は吐くことができない過食症だった。
自分で嘔吐を誘発するなんて出来ないのだ。
自分で嘔吐を誘発できる人に対して、「信じられない」を通り越して、尊敬の念さえ抱いている。
私にとって雲の上の存在だ。

他人のSNSを見ていると、アイコンが「嘔吐している似顔絵」に設定されているのを見たことがある。
どういう思考回路をしているのだろう。
不思議でならない。
理解できない。
興味津々でしかない。
直接お会いして、SNSのアイコンに「嘔吐している自分」を設定した経緯をお伺いしたい。

このように、吐く行為が怖いくせに、『嘔吐』にまつわる事柄に異常に敏感なのが厄介だ。


まだまだ書きたいことがある。
私の忘れられない嘔吐エピソード、嘔吐が怖い人種が脅威としている対象など。
決して美しい内容ではないが、自分の恐怖と向き合うため、心のリハビリを行っているのだ。

今日のリハビリはこの辺にしておこう。


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