見出し画像

旅の反省点そのに

美容室でも七夕祭りでも小さいライブでも、スマホを取り出さないようにしている。

イベントや誰かとコミュニケーションをとる場面があるときは、その場の雰囲気、その時にしか味わうことができない空気に感覚を研ぎ澄ます。

意識的にスマホを見ない。

そう思うようになったのは、旅での自身の行いがきっかけでもある。

旅をする前から、スマホを触る時間が無駄にあった。

中等度スマホ依存症。

当時はFacebookやインスタグラムをはじめたばかりで、何かとそればかりに気をとられていた。

みんなの投稿を見たり、自分も投稿したりしてどっぷりSNSにハマっていた。

SNSってこんなに楽しいのね!

他人の私生活をみては、自分も負けまいとどうでもよい私生活を投稿し、いいねやコメントがつくと一喜一憂するという日々を送る。

通知があるかどうかをいちいち確認し、待ち受け画面を開いては閉じ、開いては閉じ、といったなんとも哀れな行為を繰り返していたものだ。

そのクセが旅をしていても続いていた。

世界を旅している私をみて?

これみよがしに映え写真の投稿を繰り返し、その通知やフォロワーの反応ばかりにとらわれ、スマホばかり見ている。

もっと大事なことがあるだろ・・・

『ご報告』と書かれた結婚、出産報告に妬んでる場合じゃないだろ・・・

ハッシュタグ、息子とデート、の投稿にいちいちイラついている場合じゃないだろ・・・

今思うと大きく後悔している。

旅している様子をSNSに発信するものではない。

発信する目的にもよるが、私の場合は自己顕示欲を満たすため、リア充自慢をしたいだけ、の目的になっていた。

私はどうして旅をしていたのだろう、、、

私の旅の目的はなんだったのだろう、、、

私は旅で何を感じたというのだろう、、、

この反省点を生かし、自分の哀れな欲望を満たすだけの発信をしたり、他人の情報に触れる時間を極力減らしていく。

いつかまた旅にでるときは、その場の空気を思いっきり感じることだけに集中する。

その場所でしか出会うことのない人、自然、食べ物、、、

そこに意識を向ける。

全ての感覚でそれらを感じる。


SNSには投稿しない。

ウユニ塩湖なう!

ブロードウェイミュージカル最高かよ、

なんて発信したりしない。

『ご報告』という投稿をみて、いちいち舌打ちしたりなんかしない。

これもまた、いつか旅をするときにそなえた、勝手な記録である。


この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,450件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?