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わたしの身体⑤経過観察から症状悪化

2021年に子宮全摘出手術を受けました。
この機会に婦人科系疾患の経緯や女性の人生と生理について綴ります。
私の主観と経験に基づく内容となります。感じ方や症状は人により異なりますので一つの例としてご参考になれば幸いです。

前回の映画鑑賞記事にも綴ったが、年齢、未婚、既婚、病気の有無にかかわらず、女性は自分の身体の状態を把握することが今後ますます大切になると思う。


30代半ばから暫くは、婦人科で検診は欠かさず、生理周期を把握して、仕事やプライベートのスケジュールに無理が無いよう調整し、ピルや痛み止め薬でコントロールするなど工夫を重ねてやりくりしていた。
人間ドックで貧血の兆候があれば、鉄剤の処方を受けて早めに改善するよう心掛けた。

しかし、年々、仕事も忙しくなり毎日、時間に追われ、残業が続くようになると同時に、経血量が増え、PMSや生理痛が酷くなった。
痛み止めを飲んでも効かない、仕事もままならない体調不良、精神的にも落ち込んだりという日が増えた。
気がつけば、休日は1日起き上がれず、何もできないこともあった。
生理痛に耐えられず、嘔吐してしまう事も増えた。
毎月、体調不良の日が多いと仕事も休んでいたらキリが無いので「凌ぐしかない。」と無理を重ねた。

いきつけの婦人科で相談し、MRI検査を受ける事にした。
結果、「多発性子宮筋腫」と診断された。
画像ではお腹の中に玉状のものが詰まっているような印象だった。
私の場合、複数の筋腫があるものの、すぐに手術すべき位置や大きさではない、手術となると筋腫のみを摘出するのが難しく、再発の可能性が高いなどの説明を受け、経過観察となった。

「妊娠を希望する際は、治療は全く異なるので、すぐに言って下さい。」
20代から数件の婦人科を受診して思ったのは、「産まない」場合や「産む」までの期間の「女性の身体」のメンテナンスについて、もっと幅広く情報が欲しいということ。
「出産すれば、良くなりますよ。」
「出産を考えているならば、不妊の原因になるので、治療しましょう。」
そういった説明をされることが多かった。
女性の出産回数は少なくなり、初産の年齢は高齢化している。
「女性の身体」に合っているとは言えない労働環境で働き続け、気がつけば
出産のできない身体になりかねない。もしくは仕事を諦めるか。
私のように出産予定の無い場合は、なんとなく問題を後回しにしてしまう。

SNSで「#子宮筋腫」「#腹腔鏡手術」などを検索すると、不妊治療の過程で婦人科疾患が見つかり、手術を決断していることが多いようだ。
そして、出産後も婦人科疾患に悩んでいる方も周囲に大勢いる。
「出産」を予定していない独身女性は、積極的にSNSに投稿していないだけかもしれないが、不安な症状がない限り、婦人科に定期的に通院する機会がそもそも少ないように感じる。

2021年は「フェムテック」という言葉を頻繁に目にした年だった。
女性の健康問題に関してオープンに話題にでき、情報を得られる社会がやってきたと期待している。
私も自分の経験をこうして記事にして、参考になればと思っている。

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