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ずっと独身の私が「ずっと独身でいるつもり?」を観た③

50代目前の「ずっと独身」の私が「ずっと独身でいるつもり?」を観て、最後に伝えたいこと。
積極的に「独身」を選ぶのか、結果的に「独身」になるのか、「産む」のか「産まないのか」それは本人でもすぐに決められない、わからない。だから、迷うし映画にもなる。

確かなのは「自分の身体はひとつ」
私は今、noteに「わたしの身体」というテーマで20代から40代子宮全摘手術に至るまでの経緯を記事に書いている。
最初は「同じ女性、同じ病気の方の参考になれば」という想いからだった。
でも、書き進めるうちに、病気とは無縁と思っている若い世代、男性、女性活躍を謳う企業の方など、色々な方に読んで欲しいと思うようになった。

映画の中では「子供は早く」「ブライダルチェック」「産まれたら仕事辞めるよね」といった「出産」に纏わるキーワードがちりばめられている。
主人公はその度に困惑の表情を浮かべる。

「出産」には「タイムリミット」がある。望んでも、努力しても叶わない可能性がある。そして、一人では子供はできない。
女性の人生を左右する要素が非常に大きい。

どのような人生を選ぶにしても「女性の身体」について理解し、生理が始まったら「自分の身体の状態を知る」ことが「ずっと独身かどうか」について、悩むより重要だと思う。

私のように「ずっと独身」を選択した場合、「出産」に関する悩みは無くなるように感じるかもしれない。
でも、産まない選択をした後の「子宮」との付き合い方を考える事は必要だ。産むことを前提に機能している「子宮」には産まない事でかかるストレスがあるのだ。

「出産」はセンシティブな話題なのに、なぜ、親の世代や男性は、「できる」前提で簡単に語ってしまうのか。
それは、「晩婚化」「出産の高齢化」「女性の社会進出」などの女性を取り巻く環境の変化と「女性の身体」が切り離されて考えているからだと思う。

話はずいぶんと広がってしまったけれど、結果、映画は十分、楽しめたということで。
令和の時代、女も男ももっと幸せになれますように。 

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