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新しいことがしたくて、Web広告業界に飛び込んで1年が経った。

「このままでは、社会人として何も残せずに死んでしまう」

コロナ禍で人の動きが止まり、経済危機が訪れる中、私は一人これからの生き方についてを悩んでいた。
ちょうど娘が3歳になり、父親としてどうすべきかを考えた上で、私は「転職する」という決断を下した。

年功序列であった前職は、何もせずただ平凡に仕事をしていれば、それなりの役職になれることはよくわかっていた。
が、果たしてそれで私の人生はそれでいいのだろうかと本気で悩んだ。

新しいことに憧れた。
そして辿り着いたのが、「Webマーケティング」の世界であった。

60年経営している老舗企業から十数年のITベンチャー企業への転職。
超アナログな業界から、最新デジタルな業界に変わり、仕事の価値感さえも大きく変わってしまった。

今日はそんな私の転職してからの1年を語っていこうと思う。
これから転職を考えている人、web広告代理店に興味がある人は覗いていってほしい。

前職は医療機器営業

私の前職は、医療機器専門商社での営業であった。
主に埼玉県の中小病院を担当しており、私はその中で消化器領域の病院を受け持っていた。
病院の部署の中でも、やはりダントツでオペ室の売上が高かったが、至急対応や機材トラブル対応に追われ、あの時は電話が鳴るのさえ恐怖に感じていた。
医療機器商社の営業は、ただ物を売るだけでなく、同時に納品業務も済まさなければならない。
常にハイエースを乗り回し、毎日100km以上運転しながら、死に物狂いで仕事をしていた。
おかげで軽く鬱病も発症し、椎間板ヘルニアになり、ブロック注射でむりやり痛みを抑えたりもしていた。

身体も精神もすり減らしながらの仕事であったが、そんな中でもやりがいはあった。
高額商品の提案や、商品の運用方法改善などを行い、クライアントから感謝されることは何より嬉しかった。
社内表彰を受けたときも、評価されたんだなと舞い上がっていた。

そんな日々を送っている中で、私に転機が訪れた。
それは仲の良いクリニックの師長の些細な一言であった。

「病院の集客をwebで出来ないだろうか」

以前はそのクリニックの周辺には医療機関がなく、地域の住民はこぞってそのクリニックを利用していた。
だが、地域に住宅が増えるにつれ、小さなクリニックが点々と出来始め、年々集客状況は悪化の一歩を辿っていた。

私は当時web広告なんて言葉を聞いたことがなく、その質問に答えられるように勉強して、こういう方法があると師長に伝えた。
私はそれをきっかけにweb集客に興味を持ち始め、数か月後転職へと至った。

現職はweb広告コンサルタント

私は27歳未経験にして「webマーケティング」の世界へと飛び込んだ。
会社は私服勤務、フレックス制、社内バー完備、歩いて10秒でスタバ等々「今どき」と言われるような社内雰囲気である。
仕事として使うものとすれば、ノートPC1台とスマホ1台のみ。
すべてがその中で完結するため、ずいぶんと身軽な社会人となってしまった。

仕事としては、主に企業のweb集客における広告のコンサルになる。
また、web広告をこれまで使ったことのない企業へも、集客改善の一環として、web広告の運用を提案したりしている。

新規開拓から既存対応まで、とにかく幅広い業務が任されている。
電話一本で企業にテレアポし、そこから契約までつなげ、運用成果を出していくというのは、並大抵のことではない。
無形商材だからこそ、お客さんにどれだけ信頼していただき、成果を約束できるかが、今後の運用の鍵となっている。

成果はシビアにジャッジされる。
月額数十万~数百万円の金額を投資し、それに対しての費用対効果をきちんと出さなければ、私たちは仕事をしていないのも同類だ。
そのために、web広告のあらゆる手を使って、コンバージョンを獲得していくのだ。

私は、毎日のように媒体の管理画面を見続け、気づけば1年が経っていたのだ。
ちょうどGoogle認定試験の有効期限が切れかかっていて、時の流れを感じた。

私がこれまで取り扱っている案件としては、税理士サービス、フリーランス案件紹介、都内不動産、医療機器、EC雑貨販売などである。
業界規模もまちまちで、中小企業から上場企業まで様々だ。

不思議なことに、私はFacebook/Instagram広告の運用がほとんどであり、そしてそのどれもで成果を出している。
意外な相性に、自分でも驚いている。

最初はweb広告のことだけを説明していた。要は「媒体屋」になってしまっていたのだ。
だが、この1年、とにかくやり続けて見えてきたものがある。
それは、私たちはコンサルタントであるという意識だ。
私たちはパートナーとして、いかにクライアントの売上を上げるかを本気考えるし、そのために成約率の高いユーザーをどう発掘するかを常に考えている。
だからこそ、経営課題に一緒に取り組ませてもらえる企業とお付き合いをしているし、私もそのような顧客を選ぶようになった。

去年までは、Zoomさえ使ったことのない私が、今ではそれでしかミーティングを行わなくなっている。
自分自身のデジタル化によって、無駄な会議がなくなり、無駄な事務作業もほとんどなくなった。
限られた時間の中とリソースの中で、最大の利益を生み出すにはどうするべきかを、本気で考えるようになった1年であった。

さいごに

これから転職に踏み切ろうとする人、そして未経験で新しく仕事を始める人など数多くいるだろう。
やはり、そこで言えるのは「周りに流されず、自分に負けない」ということだ。

転職しようとする人の中には、その会社の居心地と将来の漠然とした不安で、一歩踏み出せない人もいるだろう。
だが一つ言えるのは、転職サイトをただ眺めていても、君は何一つ変わらないということだ。
将来何かが変化するということを、成功か失敗かの尺度で決めてはいけない。
どうすれば成功するだろうかと思う自信と行動力で、掴み取らなければいけないのだ。
そうなければ、どの道自ら失敗に転がっていくだろう。

未経験で転職したばかりの人は、未経験だからと言って甘えず、わからないことはガンガン質問していったほうがいい。
ただわからないことを質問するのではなく、「自分はこう考えている。それに対してどうか」という問いをきちんと考えるべきだ。
ただなんとなくで質問すると嫌われるので、きちんと頭をつかった質問をして、コミュニケーションを図っていくことをオススメする。

取り留めなくなってしまったが、とりあえず自分の1年を振り返ってみた。
web広告コンサルの仕事に興味がある人がいれば、それはまた別でweb広告の運用について記事を書きたいと思う。

それではまた。

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静 霧一/小説
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