見出し画像

生産者さんの「想い」をデザインする。

こんにちは。ビビッドガーデンでデザイン周りを担当している桐山です。
「デザイン」と一言で言っても様々な媒体があり、食べチョクでは、本体webサイトや生産者管理画面、またアプリ(iOS/Android)のUIの他、紙媒体やノベルティグッズなど幅広くデザイン業務に関わることができます。

なかでも、今回は春から秋に掛けて全国を回り生産者さんのインタビュー撮影に挑んだ「Youtube動画制作」の舞台裏についてお話しさせていただきたいと思います。

普段見ることのできない、生産者さんの「働く姿」をぜひご覧ください!


なぜ「撮る」のか? 

食べチョクのコンセプトと目的

生産者さんを応援していく事を目的に「造り手の想いやこだわり」を伝える
密着取材の動画制作をスタートしました!

画像6

現在、中小規模の生産者さんの所得の低さや高齢化に伴う離農が深刻な問題になっています。創業者の秋元の実家は農家で、小さい頃から馴染みのある畑は廃業以降放置されていました。すっかり荒廃した畑を目にし「食べチョク」の起業を決意しました。

食べチョクでは、こだわりのある生産者さんがきちんと認められ持続可能な形で一次産業に取り組むことができる世界」を創ることを目指しています。



生産者の働く「背中」を追いかけて。

画像4

その日にしか撮れない奇跡を探して、一発本番の撮影に挑みます!


撮影の3つのポイント

①丸1日かけて撮影。

撮影は早朝、ドアを開けて仕事をスタートするところから、夜農具をおさめるまで。普段通りのお仕事をノンストップで丸一日密着させていただきます。(毎回前日は朝3時に起きれるかハラハラしてなかなか眠れません..!)

②台本なし。インタビュー設計はその場で。

インタビュー構成は予め「いくつか共通の質問」を用意していきますが、生産者さんの飾らない率直なお話を伺いたいので台本は作りません。

朝から作業の合間に雑談させていただき、その中で気になった内容などをピックアップし夕方作業が終わった後にインタビューの場を設けて改めて聞かせていただきます。

本来は、前日インタビューをしてその話にあった画を2日目に撮る方が編集しやすいかと思いますが、生産者さんにとっての貴重な時間をたくさん拘束できませんので、撮影とインタビュー設計は同時に行います。

それぞれの生産者さんの多様性が際立つ様、質問の仕方はあらゆる角度から、ご本人の思想の輪郭や、またこだわりのポイントが具体化する様に工夫を凝らし頭を捻り瞬時に質問を考えます。

③編集で構成を仕上げる!

必要になりそうな画は予め想定して全て撮り切り、後は編集で一番コアに伝えたいメッセージを中心に構成を組み立て繋げます。その後、全体の色補正。音の選定も、生産者さんのストーリーにあったものを選びます。


撮影風景↓↓↓ 参考:@TintsF




画像5


とにかく生き様がカッコイイ。

生産者さんたちにお話を聞く中で農業や漁業を営んでいる目的は様々です。

・先代から引き継いだ「タスキ」をつなぐ為。
・「美味しい」と言ってくれる、笑顔を守る為。
・ハンデキャップを抱えた息子に仕事をつくる為。
・その土地の景観を守る為。
・温暖化を防ぐ為。
・日本の農業/漁業を守る為

今ある当たり前が、当たり前でなくなる前に、どうやって問題解決していくか、どうやって維持していくか、先陣をきって「動き出している」。使命を背負い、それを推進していく力のある生産者さんの生き様がとにかくカッコイイ。

私たちが安定的に食することができるのも、こういった生産者さんたちが、日々奮闘し努力し続けてくださるからなのだと、改めて感謝の気持ちが溢れます。



生産者動画シリーズは全10本
野菜農家、果物農家、米農家、花農家、畜産業、水産業と各カテゴリーの農家さんを紹介させていただいております。現在、食べチョクでは3300軒以上の農家さんが登録されていて、商品数で言うと10,000軒以上の商品が揃う程、拡大・成長し、強い志を持った生産者さんがたくさんおられます。



10本まるっと動画をご紹介!

①武ちゃん農場篇

「武ちゃんとこの野菜は美味しいね」ついそう言ってしまうような、距離の近い生産者を目指しているという、「武ちゃん農場」さん。丁寧に大切に野菜作りに取り組む姿を取材しました。


②繁昌農園

東京生まれ、東京育ち。
農業とは縁もなかった繁昌農園さん。「エグミや苦味」など野菜本来の味を届けるべく、東京都内で農業に取り組む若き農家さんを取材しました。


③きくち農園

栃木県大田原市。野菜の種類は季節にとれるものを70品目から80品目と少量多品種。「ありのままでそのままで」美味しいと思えるものをつくる。田舎の親戚がもう一つできたような温かみを感じるきくち農園さん。


④土遊野

富山の里山で、棚田での有機米づくりと平飼い養鶏、野菜作りなどに取り組む土遊野さん。「食べてる人も農業の一端を担ってるよ」食べること。農業を営むこと。土遊野さんの想いを取材しました。


⑤グリーンファーム山梨篇

「あの畑のあの木のブドウだから欲しい」
そう言われるような、個性のあるブドウを作れる農家を目指す、木への愛情が溢れるグリーンファーム山梨さん。


⑥遊牧豚篇

富山県、悠牧豚。ゆっくり自然のリズムに合わせ、放牧で豚を育てています。旨味が強く脂が甘い。後味スッキリな豚肉は、ANA国際線機内食にも採用。そんな彼らが目指すのは「大衆食堂」。その真意とは...?


⑦釈迦のりんご園篇

青森県りんご品評会親子三代で最高賞を受賞。楽しんで作業できる事が良いりんご作りに繋がる。初心を忘れず取り組む「釈迦のりんご園」さんのまっすぐな想いに迫りました。


⑧稲作本店篇

栃木県那須。お客様と直接繋がる「開かれた農園」から、これからの美味しいを届けたい。お米の価値をもう一度問い直す、稲作本店のご夫婦(@TintsF/@farm1739)を取材しました。


⑨F.F HIRAIDE篇

花は「生きているもの」生命を頂いて、心が豊かになる。震災の時、売れなくなった花を泣きながら切った日々の先に見つけた、花の持つ魅力とは何か。平出さん夫妻の想いを取材しました。


⓾不動丸篇

千葉県、九十九里。
魚離れが進む昨今、次の世代にバトンを渡せるように、毎日変化の激しい海に挑む不動丸さん。



「個人」が動き、「個人と個人」がつながる時代へ

選択肢が多様化する今、
本当にいいものは自分で選べる時代になりました。
だからこそ、いいものづくりをしている生産者さんにフィーチャーしていくことは大切なことだと思います。

彼らの農業・漁業に対するストーリーやこだわりをきちんと知ってもらうことで、より一層その「美味しさ」を感じられるはずだからです。


この動画を通してたくさんの人に様々な生産者さんそれぞれの「想い」が届くことを願っています。


今回は「Youtube動画制作」についてフォーカスしましたが、食べチョクのインハウスデザイナーはあらゆる分野の設計に携わることができます。ご興味のある方はぜひお声がけください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではみなさま良いお年を🎍🐮🌅



生産者動画コンテンツは一覧こちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?