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2024年J2てきとー戦力プレビュー#3~水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC編~

 こんにちは。キリーです。2024年J2てきとー戦力プレビュー#3では関東に本拠地を置くチームである水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FCを「てきとー」にプレビューしていきます。
 このプレビューはいつも「てきとー」に行っています。昨シーズンから誰が移籍したのか、穴埋めはできているのかといった点が主となります。だから戦術云々には深くは触れないようにしています。監督交代や選手構成からフォーメーション変わるかもね程度までです。それでは始めます。


水戸ホーリーホック~フレッシュな最古参~

2023年成績:J2リーグ17位 勝点47 11勝14分17敗 49得点66失点 得失点差 −17
 濱崎新監督を迎えた2023シーズンは初勝利まで6戦かかってしまいます。その後も思うように勝点を伸ばせませんが7月中旬から覚醒。6戦引き分けもありますが10戦負け無しを記録。しかしそこで息切れ。9月下旬以降は勝ち星を上げられず、思うような成績は残せませんでした。
 オフシーズンの主な主力の移籍はGK山口選手、MF武田選手、MF小原選手、MF鵜木選手といったところ。若手成長の場としては最高ですが、それが継続した戦力(借りパク)にならないのが苦しいところです。
 補強も実績よりも大学生を中心とした補強。私自身、大学サッカーに明るくないのでルーキーとしてのネームバリューがどれほどかは正直分かりません。しかし水戸の新人は当たりが多いので期待大です。
 他クラブからの移籍選手ではMF新井選手MF甲田選手に注目です。スタメンがほぼ白紙のSHのポジションにおいて、ある程度自分のカラーが主張できるのは強みだと思います。このポジションに誰が入るかで水戸の浮沈が左右されるでしょう。

栃木SC~攻撃力さえあれば…~

2023年成績:J2リーグ19位 勝点44 10勝14分18敗 39得点47失点 得失点差 −8
 時崎体制2年目を迎えた栃木。例年通り失点数は少ないのですが得点を奪えない。5節でシーズン初勝利をしますが波に乗り切れず。勝っては負けを繰り返しますが、夏場に盛り返します。7月~9月上旬の試合を12戦5勝5分2敗と負けの込んだ春先に比べ好調を維持…し続けられれば良かったのですがその後失速。ラスト8戦は2分6敗と勝点を伸ばせず、リーグ8位の失点数の少なさを誇りながら、ワースト4位の得点力に悩んだシーズンとなりました。
 オフシーズンには、まず監督が時崎監督から田中誠監督に交代します。元日本代表であり、私の印象は「2000年代前半の磐田を支えた1人」という印象です。引退してから時間が経っているというのがありますが、「DF出身選手の監督は成功しがち」な印象があるので、2~3年の長い目で見ると良いかもしれません。使用するフォーメーションは3バックができるメンバー構成なので3-4-2-1で予想しています。
 主な退団選手はGK藤田選手、DF岡崎、MF西谷選手、FW根本選手あたりでしょう。年代別の代表に選出された藤田選手やチーム2位の得点を挙げていた根本選手らを引き留められなかったのは手痛いです。
 加入選手ですがMF土肥選手FW奥田選手FW南野選手の3選手に注目です。去年、一昨年と栃木との試合で常にボランチが嫌だなと感じるシーンが多かったです。MF佐藤選手とMF神戸選手が出色の活躍であったのですが、その分2人を抑えれれてしまうときつそうだなとも思いました。そこに展開力のある土肥選手が加わることで栃木の強みがさらによく出ると思います。またFW2人には得点という目に見える結果が求められます。奥田選手はコンスタントに得点を奪っており、南野選手と昨季夏に加入したFWイスマイラ選手は2桁ゴールを記録しています。この3選手が新生栃木を牽引していってほしいものです。

ザスパ群馬~サプライズとは言わせない~

2023年成績:J2リーグ11位 勝点57 14勝15分13敗 44得点44失点 得失点差 ±0
 一昨年のリベンジに燃える組長。開幕直後は躓きますが早い段階で4連勝を記録。その後、勝ったり負けたりを繰り返しますが6月中旬から11戦負け無しを叩き出します。シーズン後半は失速しますが、22チーム制になって以降最高順位の11位でフィニッシュします。
 オフの移籍も主力ではDF岡本選手、DF畑尾選手、FW川本選手のみに抑えてその他の主力の残留に成功します。
 加入組では得点力を伸ばすためにFW3選手の加入に成功。FW齊藤選手FW佐川選手FW高澤選手には2桁は届かずとも5~6点位取れると得点パターンが多彩になり、厄介な存在になれるでしょう。MF天笠選手とMF風間選手に負担が集中しがちだったボランチにはFW藤村選手MF和田選手が加入。ボランチの組み合わせも多くなり対戦相手ごとの変更もできるでしょう。
 J2で躍進するチームがシーズンに1チーム現れますが翌シーズンには再び下位の位置に戻ってしまいます。群馬は主力の残留、組長の続投と昨シーズンの躍進を継続する土壌は揃っているので、今年も要注意です。

ジェフユナイテッド千葉~今年こそ!~

2023年成績:J2リーグ6位 勝点67 19勝10分13敗 61得点53失点 得失点差 +8
 仙台にコーチとして在籍経験のある小林監督を新監督に据えて始まった昨シーズン。初陣で初勝利を記録しますが直後に8戦勝ち無し。暗雲が立ち込めますが徐々にチームとしての形を確立していきます。終盤には7連勝を飾り6位で昇格プレーオフに臨みます。プレーオフでは前線するものの東京ヴェルディに一歩及ばず。J1昇格には届きませんでした。
 オフの退団選手はGK新井選手、DF新井選手、MF見木選手などです。GK陣はほぼ総入れ替えという驚きのオフとなりました。
 加入組で注目はGK藤田選手MFエドゥアルド選手。前者は年代別代表にも選出されているのでパリ五輪出場も考えられる逸材。後者は補強に苦しんだ磐田を救う救世主的な存在でした。
 GKはほぼ総入れ替えですがベテラン、ホープ、若手とバランスの良い構成。ボランチと左SBの層がやや不安ですが、主力の移籍も最小限に抑えられているので2009年以来の復帰も夢ではない陣容となっています。

横浜FC~圧倒的に殴り勝つ~

2023年成績:J1リーグ18位 勝点29 7勝8分19敗 31得点58失点 得失点差 -27
 3度目の挑戦となったJ1の舞台。今年こそ自力残留を目指しますが序盤から勝ち星を上げられず。5月に初勝利、直後に連勝と明るい話題が続きますが7戦勝ち無しのトンネルに陥ります。その後は長いトンネルには陥りませんがコンスタントに勝利を重ねることができず。最終戦まで数字上の可能性は残しますが鹿島に敗戦。自力残留は成し遂げられず、23シーズン唯一のJ2降格チームとなりました。
 オフシーズンは20人退団15人入れ替えと大幅な入れ替えとなりました。補強の面だけで言うと、DF福森選手MF新井選手FW森選手FW櫻川選手など強力な個を持つ選手の補強に成功しました。福森選手のセットプレー、新井選手の突破力、森選手と櫻川選手の仕上げとどこからでもゴールを狙える陣容です。選手が相当数いるのでその運用が上手くいけば、22シーズンでは成し遂げられなかったJ2優勝が狙えるでしょう。

まとめ~しっかり勝ち越したい~

 ベガ目線でいうと最近勝てていない水戸、いつも接戦を強いられる栃木、常に不気味な存在感の群馬、去年やっと勝てた千葉、同じく勝てていない横浜FCと関東圏は勝率良いチームが多いイメージがあったのですが厄介なチームばかりと対戦する年となりました。シーズンダブルは難しくともこの5チーム合計でしっかりと勝ち越していきたいところです。

 以上、水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FCのてきとー戦力プレビューでした。20チームへの減少、関東圏の少なさも相まってチーム数的には折り返し地点まできました。残り半数のチームも「てきとー」頑張っていきます。
 次回は「関東と合流でも良くない?中部(東海)の3チーム」編です。お楽しみに。それでは、また。

2024てきとー戦力プレビュー
#1 ベガルタ仙台編 
#2 ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC編
#3 水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパ群馬、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC編
#4 ヴァンフォーレ甲府、清水エスパルス、藤枝MYFC編
#5 ファジアーノ岡山、レノファ山口FC、徳島ヴォルティス、愛媛FC編
#6 V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC編
#7 大分トリニータ編
#8 順位予想

参考
・フットボールラボ https://www.football-lab.jp/
・J. League Data Site 出場記録 https://data.j-league.or.jp/SFTP01/
・さっかりん Jリーグ移籍情報 http://soccer.phew.homeip.net/transfer_news/?team=
・transfer market https://www.transfermarkt.com/
・ELGOLAZO Jリーグ選手名鑑2023 J1・J2・J3 エルゴラッソ特別編集

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