温室の別扉《2》|新訳付作品集『Emily’s Herbarium』
温室の馨しい風景を植物標本のように綴じた箱入アートブック、新訳付作品集『Emily’s Herbarium』を限定刊行いたします。
ウィリアム・モリスのケルムスコット・プレスに憧れて、1999年プライベート・プレス「Club Noohl」を設立、これまで限定版アートブックや蔵書票を制作発表してきました。今回は2018年以来、久しぶりの刊行となります。
アンティークの植物標本をイメージして、全ページ手切り紙を使用。別刷り作品ページは押し花をするように一枚一枚手貼りしています。質感や色目の異なる紙に金や菫インク刷り、菫シルクリボンで綴じた手製本に、瑞々しい新訳、美しい絵画と風合い豊かな布花アクセサリーが納められています。
園芸家としても知られ、押し花を遺したエミリー・ディキンソンに捧ぐこだわりの一冊。時を超えて出会った女性たちの対話の軌跡が封印された一冊をお手元で紐解いて頂けましたら幸いです。
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エミリー・ディキンソンのイニシャルを花文字風にレイアウトした紙片の裏側に、限定番号が印字されています。
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菫色の帯封を切って、『Emily’s Herbarium』の中へ——
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蔵書票は、書物の持ち主を示す紙片。空きスペースに持ち主の名前を記入して、一番下の厚手のグレイ台紙に貼ったり、頁に挟んでご活用下さい。
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書物の内容を抜粋してお届け致します
表紙をめくって、グラシン紙の奥に最初に現れるのは野薔薇紙の扉。ここでもジャスミンをシックに配しています。
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一冊の導入として現れるのは、金田アツ子さまの植物画シリーズが掲載されたシックなブラックページ。
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未邦訳の研究書『The Gardens of Emily Dickinson(2004)』を紐解き、園芸家エミリーの姿を伝える維月楓さまの香り高いエッセイを野薔薇紙に掲載。
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ちいさな薔薇持つ少女と共に、馨しい花々が咲き誇る温室の中へ——
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エミリーの原詩と新訳、各詩をテーマにした作品の順に、一篇ずつのまとまりで12シートに渡り掲載されています。本書物のメインページ。
詩や作品のクレジットは、植物標本ラベルをイメージしたシックな飾り枠の中に。
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清廉なジャスミン紙(ジャスミン色の紙の意)に清潔なレイアウトで。清廉な白の上でゆっくりと詩を味わい尽くして下さい。
表は手触りがあり裏は艶やかな表裏で異なる質感の紙を使用。ラベルには名前と共に、詩の番号、詩の執筆年、翻訳年が明記されています。
*底本
Franklin, R. W. (ed.), The poems of Emily Dickinson, Cambridge: Belknap Press of Harvard University Press, 1998.
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温室に飾られたひとときをそのまま切り閉じたように、作品たちが静謐に佇んでいます。
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作品シートの上部を糊付けしています。
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原詩6篇、新訳6篇、エッセイと解説、金田アツ子作品13点、Belle des Poupee作品9点を収録。巻末には作品リストとプロフィール、そして最後に奥付があります。
詩人、翻訳家、画家、アクセサリー作家が咲かせた花々が眠る一冊をぜひお手元に——
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商品名|新訳付作品集『Emily’s Herbarium』
限定370部
訳と文|維月 楓
絵|金田アツ子
布花アクセサリー|Belle des Poupee
編集・造本設計・製本|Club Noohl
発行所|霧とリボン
発行日|2020年10月26日
サイズ|15cm×23cm
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本記事にて《エミリー・ディキンソンの温室》の更新は全て終了となります。本編から別扉へ、ご高覧下さいました皆様に感謝申し上げます。
作品販売は11月7日(土)23時から。BASEの5%OFFクーポンが利用可能ですのでぜひご活用下さい。詳細はオンラインショップの各ページをご覧下さいませ。
作品64点、コラボ商品6点、作品集1点、合計71点が華やかに並んでいます。プレビュー期間がゆったりございます。お気に入りをみつけて下さいましたら嬉しいです。
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