金田アツ子&Belle des Poupee二人展|DAY 6
アメリカの詩人・園芸家、エミリー・ディキンソンにオマージュを捧げ、六日間に渡りお届けした金田アツ子 & Belle des Poupee二人展《エミリー・ディキンソンの温室》は、本日無事閉幕致しました。
オンライン上にひととき花ひらいた馨しい温室へ、訪れて下さいました皆様に心より深く感謝申し上げます。
菫色の小部屋を2015年にオープンして以来、折々の展覧会でご活躍頂いてきた二人の敬愛する霧とリボン常設作家、画家の金田アツ子さまとアクセサリーブランドBelle des Poupee様の二人展開催は、かねてからの念願でした。
実店舗が現在休業中のためオンライン開催となりましたが、お二人あわせて66点もの力作をご制作下さり、皆様にご紹介できましたこと、本当に光栄で胸いっぱいです。
美しく馨しい花々を寄せて下さいました金田アツ子さまとBelle des Poupee様に心より深く感謝申し上げます。
そして、詩人・翻訳家・文学研究家の維月 楓さまとの出会いにより、エミリーへの理解を深め、詩人のみならず園芸家としてのエミリーへ、深い敬愛を捧げることができました。
維月さまの瑞々しい新訳、そして、エミリーと庭についての未邦訳の研究書『The Gardens of Emily Dickinson(2004)』を紐解き綴って下さったエッセイ(新訳付作品集に収録)が、本展をいっそう実り豊かな企画へと導いてくれました。心より深くお礼申し上げます。
金田アツ子さま、Belle des Poupee様、維月 楓さまお三方のお陰で、長く愛読してきたエミリーの新訳付作品集『Emily’s Herbarium』も刊行の運びとなりました。こちらは「温室の別扉」として、明日以降ご紹介致します。温室の風景を植物標本のように綴じたこだわりの内容と造本です。ひとりでも多くの方々にご高覧頂きたいです。
維月 楓さまが作品集に寄せた解説の引用と、5月に開催したモーヴ街イベントの際に新たに訳出して下さったエミリーの一篇で、本展を締めくくりたいと思います。
どんどん外へ拡張していくような現代生活を送る私にとって、自己の内面に向かい合うことで独自の世界を作り上げた生き方は、敬愛と憧れを誘って止みません。伝統的な詩の形式を離れて編み出した表現方法は、生前には批評家たちに理解されることはありませんでした。しかし、どこにいても自らの中に咲く花の茎を折ることなく、小さな自分の世界を慈しむことに意味があると信じ続けた詩人の姿を私たちは詩作を通して見ることができます。それは現代を生きる私たちのあるべき理想の姿のようにも思われるのです。
《55》
エミリー・ディキンソン|詩
維月 楓|訳
By Chivalries as tiny,
A Blossom, or a Book,
The seeds of smiles are planted---
Which blossom in the dark.
気高きは、小さきもの、
一本の花、一冊の本も、
ほほえみの種は宿され―――
暗闇において花開く。
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★温室の別扉のお知らせ★
ご案内しておりました新訳付作品集『Emily’s Herbarium』と金田アツ子さまとのコラボ・ティタオルのご紹介は、本展会期後「温室の別扉」として、通販スタート前の【11月1日〜2日】に更新します。*通販スタートは11/3・23時です。楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。
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・・・・・温室の風景 DAY 6・・・・・
「至純な紫色」が伸びやかに広がった一日。
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・・・・・オンライン・ギャラリー DAY 6・・・・・
油彩作品2点、植物画5点、アクセサリー5点を
ご紹介しました。
温室の風景|DAY 6
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作品集より《520番》
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六日間お付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。またいつか、温室の扉がひらかれる日を夢見つつ、心からの感謝を込めて・・・
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★作品販売は11/7(土)23:00〜★
作品販売は下記バナーの霧とリボン オンライン・ショップにて
通販期間が延期になりました。
5%OFFクーポンご利用可能です。
通販期間も含めた詳細は
オンラインショップの各ページをご高覧下さい。
《エミリーの温室のティタオル》のみ
ご予約期間が短くなっております。
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